ブックマーク / orenobaka.com (4)

  • 笑ってはいけない「あさま山荘」とはなにか | プチ鹿島ブログ「俺のバカ」

    「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(若松孝二監督)を観た。 この作品は実は、でかい鉄球が山荘にバンバン当たるあの「あさま山荘」事件より、そこに至るまでのリンチ事件に重きを置かれている。 警察に追われていた連合赤軍のメンバーは、群馬県に山岳ベースを構え、潜伏。その集団生活のなかでリーダーが「総括」という自己批判をメンバーに求め始める。革命戦士になるために思想や生活態度をチェックする、という目的なのだろうが、次第に些細なことでもツッコミが入る。 「なぜ山へ来るのに水筒を忘れたのか」。「総括を求める」。 「(革命のために山に来ているのに)なぜ化粧をしているのか」。「総括を求める」。 街へ買出しに行ってきたメンバー2人を見てリーダーに寄り添う女(永田洋子)が叫ぶ。 「あなたたち銭湯へ入ったでしょう」 「総括を求める」(リーダー)。 思わず私は笑ってしまったのだが、これは笑いごとではない。 なぜ

    kaminari-boo
    kaminari-boo 2009/03/21
    自分の視点を通じて、その作品を捉えることの鋭さ。クレバーな方であるとつくづく思います。
  • 傑作「金正日の正体」 | プチ鹿島ブログ「俺のバカ」

    << 読書の秋。                              9月18日 佐賀のばかいばあちゃん通信 | main | リーマン・ブラザーズ<ブッチャー・ブラザーズ                       9月19日 佐賀のばかいばあちゃん通信 >> 「金正日の正体」(重村智計)は今年最高のではないか。 読み始めると、あまりにセンセーショナルな内容のために、むしろ著者が冷静に読者に語りかけている。いかにこの情報に慎重に接してきたかがわかる。 『ジャーナリストとしては、取材もせずに「ありえない」とはいえない、使命を破棄したことになる』 『自分が知らない情報を、すぐに否定してもいけない。全ての情報は、疑いながら確認するのが、基である。にわかに信じてもいけないが、直ちに否定してもいけない』 殊玉の言葉がキラリ。 この、実は「ジャーナリストとはなにか」というでもある。 北

    kaminari-boo
    kaminari-boo 2008/09/18
    金正日=プロレスラーという掴みから何というメディア論。流石だ。
  • とろろ芋係長とはなにか | プチ鹿島ブログ「俺のバカ」

    いわゆるおバカ・タレントたちの「突拍子もない」バカ発言がウケているが、私などはやはり何かこう、その人柄やおとぼけぶりが伝わってくる、ニュアンスが「かすっている」バカ発言のほうが好み。 先日、「芋洗坂係長」のことを「とろろ芋係長」と言っていた社長がいた。ずっと。 最初は何を言っているのか一同怪訝な空気だったが、どうやら「芋洗坂〜」のことらしいとわかり、一気に場が緩んだ。緊張と緩和。ニュアンスがなんとなく合っていて、真面目だからおかしい。 以前、マキタスポーツのお母さんがハチミツ二郎のことを「ミツバチ二郎」と呼んでいた。これもニュアンスは合っている。気持ちはわかる。昔のクイズの司会者だったら大甘で正解にしてくれたかもしれない。 これも「かすっている」からこそ、その近さと真面目なおとぼけぶりがおかしいのだ。 真面目さが必死さになると、さらに笑いに昇華する。 舞台の公演での話だ。新人は舞台脇で先輩

    kaminari-boo
    kaminari-boo 2008/08/29
    うーむ、なるほど、というクオリティがいつも続くプチ鹿島さん。今回もまた素晴らしい。
  • 〜人生に必要な知恵はすべてプロレスで学んだ 〜       「半信半疑論」 | プチ鹿島ブログ「俺のバカ」

    << 「マキタ学級Newアルバムは日発売 」週刊新潮風に 。                  7月23日 佐賀のばかいばあちゃん通信 | main | 7月27日 佐賀のばかいばあちゃん通信 >> 10数年前、ある宗教団体がテロを起こしたとき、不思議がられたことがあった。 「なぜ、高学歴の理数系の人間までもがオカルトにはまったのか」と。 「この世界の説明できないことを論理的に明かしていくこと」が科学者だとしたら、 「どうしても説明できない不条理なこと」とも隣り合わせなのも実は彼らだ。 “あっち側”に急に走る可能性はむしろ我々よりある、とも言えないか。 特にそれが疑うことにあまり慣れていない世間知らずの若者だとしたら。 たぶん、彼らはちゃんとプロレスを見ていなかったんだろう。 何言ってんだバカ、と言われそうだが。 今はともかく、昭和のプロレスファンは「信」「不信」の両極端な立場を常に意識

    kaminari-boo
    kaminari-boo 2008/07/27
    半信半疑!プロレスは見るモノさえも鍛えさせる。名文。
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