「メガネ業界のZARA」を目指し、ファッション性の高いメガネを低価格で提供しているオンデーズ。競合のJINSを追従しつつ、異なる戦略を取っています。 今回はそもそもなぜ「メガネ業界のZARA」を目指すようになったのか、またJINSとの差別化をどのように行っているのか。その戦略に迫ります。 なぜメガネ業界だったのか 海外を含む220店舗を展開し、売上150億円(2016年)まで成長したメガネチェーンのオンデーズ。しかし現社長の田中修治氏が同社を買収した2008年時点では、巨額の債務超過に陥り倒産寸前でした。様々な買収話が持ちかけられていた田中氏が同社を選んだのは一言「メガネ業界だから」(田中社長)でした。なぜメガネ業界に魅力を感じたのでしょうか。 SPAモデルでトップシェア目指す 1つは「メガネ業界のユニクロ」がまだ登場していなかったことが挙げられます。既存の大手メガネチェーンでは、人気ブラ