転移性の骨がんであることを告知されるが、冷静に受けとめた 実子・芳武さんは、嘉子さんに、がんであることを知らせました。 「母とは、以前から話をしていて、万が一のときも病名は隠さずに伝えてほしいと言われていました。母は私が病名を告げると冷静に受け止め、治療を受けました」 嘉子さんはがんを知らされたときの想いも日記に綴っています。 「私のママ(ノブ)も、ママのママも脳溢血で亡くなった。私も高血圧だから、死ぬのは脳溢血だと信じていた。自分は恐ろしいがんとは無縁だと信じていた。それがはずれた失望から、おかしく、口惜しい。それにしても、おかしかった。自分の独りよがりがこっけいだった。がんを宣告されたときは、全くヘェーという思いだった」