今回、その後の「わがまま」に迫ってみた。 ニュージーランド最大の都市オークランドに、突如として現れた巨大な看板。それは、どんぶりを顔のところへ持っていき、ラーメンのスープらしきものを飲むアジア系の男の写真。そして、その看板の奥に、まるで隠れるようにあるのが、「wagamama(わがまま)」。 店に入ると、愛想のいいスタッフたちが出迎えてくれる。彼らが着るユニフォームの赤いTシャツに、カタカナで書かれた「ワガママ」という文字を目にして、日本人経営のお店かと一瞬思う。が、それにしては、なんだか様相が違っていた。アジア系が多く住むオークランドでは、日本食のお店はたいてい、店員も客層も日本人もしくはアジア系であることが多い。だが、「わがまま」にいたお客さんたちはほとんどがヨーロッパ系で、フロアスタッフにアジア系は一人もいない。シェフの中にようやくアジア系を見つけることができたが、やっぱりヨーロッパ