前原誠司国土交通相は2日、高速道路37路線50区間を6月をめどに無料化すると発表した。対象は全国の高速道路延長の約18%にあたる1626キロ。民主党マニフェスト(政権公約)の柱の一つだったが、予算の制約や渋滞への配慮から、当面は地方中心の限定的な無料化となる。 対象路線ではETC搭載の有無や車種にかかわらず、すべての車の通行が無料になる。 北海道、東北の日本海側、九州東部、沖縄など通行量が少なく、無料化しても渋滞が起きにくいとみられる路線を選んだ。山形道や山陰道など、既に無料通行できる区間と有料区間が混在している路線も優先的に無料化した。 東名・名神高速などの主要幹線、首都高速や阪神高速などの大都市圏内の路線、県庁所在地間を結ぶ路線などは渋滞を避けるため、無料化の対象から外した。東京湾アクアラインや本州四国連絡橋などは、フェリー業界など公共交通機関への影響の大きさを考慮して無料化を見