米航空宇宙局(NASA)は13日夜、日本の小惑星探査機「はやぶさ」の大気圏への突入を、大型ジェット機で観測する。 試料を収めたカプセルが、大気との摩擦で熱くなり、光を放って落下していく様子から、温度などを推定。将来、火星などへ向かう有人探査船の設計に役立てる。 地球の重力圏を一度離れた探査機が戻って来るのは、2006年に彗星(すいせい)のちりを持ち帰ってきた米国の「スターダスト」に次いで、はやぶさが2機目。突入時の速度は秒速12キロ・メートル以上に達し、低軌道を周回する米スペースシャトルや露宇宙船ソユーズより速い。 このため、カプセルの周囲の空気は1万〜2万度になるとみられている。今回の観測で、カプセル底面の断熱材などがどう温度変化をするのか分かれば、火星探査船などの設計に貴重なデータをもたらすという。