大阪府の橋下徹知事は20日の記者会見で、「大阪都構想」に反対する大阪市の平松邦夫市長に求めてきた公開討論について「もう意味がない。市長は(都構想を)『中身がない』としか言わないので議論になり得ない」と述べた。今後は府議会・市議会に置く協議会での政党(会派)間の議論を重視する考えを示した。 両氏は昨年2月と9月に公開討論会を開いたが、都構想の議論は平行線に終わった。橋下氏は3回目の討論会を府・市議選があった統一地方選の前半戦前に開こうと呼びかけていたが、平松氏が応じなかった。 橋下氏は会見で「平松氏と話しても進展がない。各政党、各会派が役所の姿を考えるべきだ」と語った。 また、橋下氏は自身がもくろむ知事・市長ダブル選に向けて、府市再編の大枠を描く「大綱」に、維新の会として市政改革案を盛り込む考えも表明。「維新の会の『区長公選制』に対し、区の人事権、予算権を手放したくない市が『区役所改革