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ブックマーク / movie.maeda-y.com (39)

  • 超映画批評『ゴジラ-1.0』90点(100点満点中)

    『ゴジラ-1.0』90点(100点満点中) 23年/日/125分 公開日:2023/11/03 配給:東宝 監督:山崎貴 出演:神木隆之介 浜辺美波 山田裕貴 ≪『シン・ゴジラ』を超える、タイムリーかつ熱いドラマ≫ ハリウッドとの間に大人の事情があるなどと言われるが、『シン・ゴジラ』から7年間も国産ゴジラ映画が作られなかった最大の理由は、あまりに『シン・ゴジラ』の評判が良すぎて、下手なものを作るわけにはいかなかった東宝サイドの責任感によるものだろう。 そして、それだけのことはあった。『ゴジラ-1.0』は『シン・ゴジラ』と比べても劣らない、むしろ部分的には上回るほどの映画作品であり、世界中のゴジラファンやハリウッド版のスタッフらに、日映画人の矜持を見せつけた恰好となっている。 戦後数年がたち、ようやく復興し始めた日。特攻隊の生き残りである敷島浩一(神木隆之介)は、戦中の混乱の中で出会

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    kamm 2023/11/03
  • 超映画批評『ミッドウェイ』35点(100点満点中)

    『ミッドウェイ』35点(100点満点中) 監督:ローランド・エメリッヒ 出演:エド・スクライン パトリック・ウィルソン ウディ・ハレルソン ≪完璧な炎上対策で、逆にけれん味がそがれた≫ 米軍がエイリアンと戦うアメリカ万歳映画『インデペンデンス・デイ』シリーズや、中国人が世界を救うディザスタームービー『2012』(09年)、軍産複合体批判をやろうとして失敗した『ホワイトハウス・ダウン』(13年)など、ローランド・エメリッヒ監督のエンタメ映画には、いつでも大味で偏屈な政治的主張が満ち溢れている。 西ドイツ出身ながらアメリカで大成功し、今ではチャイナマネーに頼らないと大作をとることができなくなったこのヒットメーカーがミッドウェー海戦を描いた『ミッドウェイ』を撮る。 まさに悪い予感しかない、この夏の話題作である。 山五十六(豊川悦司)司令長官は、真珠湾攻撃で大打撃を与え、米兵の士気を打ち砕くこと

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    kamm 2020/10/26
  • 超映画批評「アイアムアヒーロー」75点(100点満点中)

    「アイアムアヒーロー」75点(100点満点中) 監督:佐藤信介 出演:大泉洋 有村架純 ネタバレ前に見に行こう 海外映画祭で観客賞など高い評価を得た「アイアムアヒーロー」は、なかなかよく出来ているが楽しむためにはいくつかの注意点があるので、公式サイトを含め他の紹介記事を読む前にこのページを一読しておくとよい。 30代も半ばの鈴木英雄(大泉洋)は、15年前に新人賞をとったもののその後はアシスタント生活で全く目が出ない漫画家。長年つきあって同棲しているガールフレンドはいるが、生活が成り立たない状況から彼女との仲は最悪。最後の望みだった新作の持ち込みも編集者から一蹴され、ついに彼女から部屋を追い出されてしまう。 さえない男が巻き込まれるとんでもない運命。この後の展開は原作未読者にはなかなか予測しがたいものとなる。人によっては仰天することだろう。 さて、私が記事の冒頭からこの映画がどんなジャンル

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    kamm 2016/04/25
  • 超映画批評「メイズ・ランナー」80点(100点満点中)

    「メイズ・ランナー」80点(100点満点中) 監督:ウェス・ボール 出演:ディラン・オブライエン ウィル・ポールター 絶妙なバランス感覚 高い壁に囲まれ、謎だらけの外の世界を渇望する世界観が「進撃の巨人」とほんのちょっぴり似ている映画版「メイズ・ランナー」は、アメリカにおけるティーン向けミステリアドベンチャーの大命だ。 ティーンエイジャーのトーマス(ディラン・オブライエン)が目を覚ますと、高い壁に囲まれた広場だった。そこには同じような境遇の若者が大勢おり、すでに相当期間の共同生活を送っていた。なぜか過去の記憶がない以上に最大の問題は、唯一の出口と思われる巨大な扉の向こうには毎夜構造を変える巨大迷路があり、扉が閉まる夜の間にそこに閉じ込められてしまうと、生還の可能性が今のところゼロ打倒いことだった。はたしてトーマスは迷路を抜け、記憶を取り戻し、外の世界に脱出できるのだろうか。 あまりに面白

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    kamm 2015/12/24
  • 超映画批評『ベクシル 2077 日本鎖国』65点(100点満点中)

    『ベクシル 2077 日鎖国』65点(100点満点中) VEXILLE 2007年8月18日全国ロードショー 2007年/日/カラー/109分/配給:松竹 こういう意欲作がどんどん増えたらいい かつて『Returner リターナー』(02年、山崎貴監督)と『ピンポン』(02年、曽利文彦監督)をみたとき私は、明らかに世界レベルのエンターテイメントを志向するこの二人の監督が、やがて邦画界を変えてくれるかもしれないと大いに期待した。 作品はまだ荒削りではあったが、ともにCGなどVFXの専門畑から監督業に進出してきた彼らからは、従来の映画監督にはない発想と、それを形にするだけの実力が感じられたものだ。なにより既存の枠組みから脱することをいとわぬ怖いもの知らずな勇気、面白いものを見せてやろうというサービス精神が作品からにじみ出ていた。 その後、山崎貴監督のほうは『ALWAYS 三丁目の夕日』で、

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    kamm 2014/07/31
    個人的には20点ぐらいのチープなアニメだった。あてにならない批評だなあ
  • 超映画批評「アフター・アース」65点(100点満点中)

    「アフター・アース」65点(100点満点中) 2013年6月21日(金)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー 2013年/アメリカ/カラー/100分/配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 監督:M・ナイト・シャマラン 脚:ゲイリー・ウィッタ、M・ナイト・シャマラン キャスト ウィル・スミス ジェイデン・スミス 「ファミリー」映画 国の批評家筋からはひどい評価で、興行収入の伸び悩んでいる「アフター・アース」だが、期待すべき点を間違えなければそれなりにイケる。 西暦3072年、人類はすでに他の惑星に移住し高度文明を築いている。恐怖を感じた時のフェロモンを察知する究極の生物兵器アーサに対し、恐怖心を克服することで勝利した伝説の将軍サイファ(ウィル・スミス)は、息子キタイ(ジェイデン・スミス)を連れ最後の任務に出る。一匹のアーサと兵士たちを積み込んだ宇宙船で、ある星に向かい軍事演習を行

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    kamm 2014/03/04
  • 超映画批評『キューティー・ハニー』60点(100点満点中)

    『キューティー・ハニー』60点(100点満点中) “ハニメーション”のおかげで、ただのおバカ映画ではなくなった 大ヒットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で知られる庵野秀明監督による実写アクション映画。永井豪の原作マンガを知る者も、知らない者も楽しめる楽しいつくりになっている。 ナンセンスな展開とキャラ、原色使いの派手な画面はまさにアニメ的。安っぽいVFXやバカバカしい展開を楽しめる人向きの映画だ。随所に庵野監督らしい持ち味が発揮されており、監督のファンをニヤリとさせる。勢いに任せた序盤の展開が中盤以降にだれてしまい、妙に説教くさいテーマ性が顔を覗かせるあたりもこの監督らしいといえるか。 主人公の“お尻の小さな女の子”如月ハニーを演じる佐藤江梨子も役柄にぴったりだ。ノーテンキでどこかネジの外れた変身前の天然少女っぷりと、変身後の勇ましい戦う女っぷりの落差が激しく、見ていて楽しい。ファンにとっ

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    kamm 2014/02/24
    高評価でびっくり。自分は20点くらいだわ。
  • 超映画批評「TIME/タイム」90点(100点満点中)

    「TIME/タイム」90点(100点満点中) IN TIME 2011年アメリカ/109分/FOX 2012年2月17日(金)TOHOシネマズ 日劇他にて全国ロードショー 監督・脚:アンドリュー・ニコル 出演:ジャスティン・ティンバーレイク アマンダ・セイフライド アレックス・ペティファー キリアン・マーフィ 資主義の諸問題を皮肉る秀作 日SF映画というと子供向けのイメージがあるが、海外には大人の鑑賞に堪えるものがたくさんある。「TIME/タイム」はその最たるもので、その出来はすこぶる良い。おそらくあらすじを聞いただけでほとんどの人が見てみたい、となるのではないだろうか。私の周りでも、普段はこうしたジャンルに興味を示さない編集者が、ストーリーを説明した途端見てみたいと即答したり、じっさい普段はこの手のジャンルを取り扱わない媒体で紹介したりもしている。 寿命をコントロールできるように

  • 超映画批評『SUPER 8/スーパーエイト』65点(100点満点中)

    『SUPER 8/スーパーエイト』65点(100点満点中) SUPER8 2011年6月24日(金)TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー 2011年/アメリカ/カラー/111分/配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン 監督・脚:J・J・エイブラムス 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ 音楽:マイケル・ジアッチーノ 出演:カイル・チャンドラー エル・ファニング ロン・エルダード ≪愛しい映画≫ 3D全盛といわれて久しいハリウッドだが、イベントムービーとしては珍しいことに『SUPER 8/スーパーエイト』は2D作品である。その理由は、30代以上のおじさまたちがこの映画を見ればすぐにわかる。この作品は、絶対に最新のデジタル3Dなどというものであってはならない。 金も技術もあるというのに、あえて昔ながらの2Dである必然性のある最新作を企画し、作り出すところにアメリカ映画界の余裕と論理

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    kamm 2012/07/29
    ヒロインが可愛かった
  • 超映画批評『エグザム』70点(100点満点中)

    『エグザム』70点(100点満点中) EXAM 2010年7/17(土)より渋谷シアターNにてレイトロードショー 2009年/イギリス/カラー/101分/16:9スコープサイズ/ドルビーSRD/字幕翻訳:尾山恵美 配給:クロックワークス 監督・脚・製作:スチュアート・ヘイゼルダイン 出演:ルーク・マブリー ジミ・ミストリー コリン・サーモン ナタリー・コックス ≪こんな会社があったら嫌だ≫ 英国発の傑作サスペンス『エグザム』は、しかし悲しいかな日ではレイトショー公開である。内容は、非人道的な課題を押し付けるトンデモ企業の採用試験の様子を描いたもので、時節がらシャレにならないリアルさだ。やはりこういう映画こそ、大人が楽しむのにふさわしい。 ある企業の最終採用試験に、8人の男女が残った。彼らが集められたのは窓ひとつない殺風景な部屋。ひとつしかない出入り口には武装したガードマンが立っており、

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    kamm 2011/11/26
    スリラーというかSFというか…。背中がゾクゾクするいい映画だった
  • 超映画批評『BALLAD 名もなき恋のうた』40点(100点満点中)

    『BALLAD 名もなき恋のうた』40点(100点満点中) 2009年9月5日公開 全国東宝系 2009年/日/カラー/2時間12分/配給:東宝 監督・脚・VFX:山崎 貴 原案:映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(原作:臼井儀人/監督・脚/原 恵一) 企画・制作プロダクション:ROBOT VFXプロダクション:白組 出演:草なぎ剛 新垣結衣 筒井道隆 夏川結衣 中村敦夫 こども向け時代劇 『BALLAD 名もなき恋のうた』は、クレヨンしんちゃんがご自身の番組で宣伝しまくってくれているおかげで、きっとたくさんのお客さんに見てもらえることだろう。 2002年の『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の実写版である作は、同時に大ヒット作『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴監督最新作でもある。さらには、芸能界きってのナチュリストぶりを発揮した草

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    kamm 2011/11/06
    『『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の実写版である本作』 知らなかった・・
  • 超映画批評『バタフライ・エフェクト2』30点(100点満点中)

    『バタフライ・エフェクト2』30点(100点満点中) THE BUTTERFLY EFFECT 2 2007年10月13日(土)より銀座シネパトス他にて全国ロードショー 2006年/アメリカ/93分/配給:アートポート ひどい劣化コピー ひとつの傑作を作るためには、作り手に多大な才能が求められる。しかし、傑作の続編を成功させるためにも、これは相当な才気が必要だ。前作ファンの期待に応えねばならないプレッシャーや、失敗して無能扱いされるリスクを考えたら、下手をすればよりキツい仕事というべきかもしれない。 それを成し遂げた数少ない人物として、有名どころでは『エイリアン』や『ターミネーター』のパート2を監督したジェームズ・キャメロン、ややマイナーなところでは、『ファイナル・デスティネーション』の続編の脚&原案を考えたエリック・ブレス&J・マッキー・グルーバーの二人があげられる。 そして後者の二人

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    kamm 2011/09/18
  • 超映画批評『バタフライ・エフェクト』99点(100点満点中)

    『バタフライ・エフェクト』99点(100点満点中) 運命に挑戦した男の切ないラブストーリー アシュトン・カッチャー主演のタイムスリップ系サスペンス。アシュトン・カッチャーは米国ではTVのバラエティ番組等に出演し、アイドル的人気を博す若手俳優だが、日ではそれほど知名度が高くない。『バタフライ・エフェクト』は非常にシリアスで感動的な物語であるのだが、多くの日人にとっては主人公役の彼に対する先入観がないであろうから、よりニュートラルに作を楽しめると思う。そうした点まで含めて判断した高得点である。 主人公(A・カッチャー)は少年時代、記憶が時折ブラックアウトする症状に悩まされていた。成人後はすっかりよくなったかに見えたが、ある日当時の日記を読み返した彼は、失った記憶を突然取り戻した。しかもその恐るべき記憶を、彼はあとから変更する事ができるのだった。 さて、現在もこの主人公は、幼馴染の少女に恋

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    kamm 2011/09/18
  • 超映画批評『デスノート the Last name』55点(100点満点中)

    『デスノート the Last name』55点(100点満点中) 原作を読んでなければ補完しきれぬ矛盾多し 大場つぐみ&小畑健の超人気漫画の実写映画化第1弾は、予想通りの大ヒットとなった。同時に製作されたこの後編の出来栄えやいかに? 名前を書くとその人間が死ぬ"デスノート"で、自分なりの世直しを続けるキラこと夜神月(やがみらいと 藤原竜也)。犯罪の激減で世論もキラ寄りに流れる中、謎の天才探偵L(松山ケンイチ)率いる少数精鋭のキラ対策部は懸命に捜査を続けていた。やがてLが、その抜群の推理力で月の正体に迫ったとき、二人目のキラが現れる。 この二人目のキラは、前編で示唆されていたとおり、そして原作と同じく、ライトにぞっこんのゴスロリ少女、弥海砂(あまねみさ 戸田恵梨香)だ。月が海砂を徹底的に利用し、邪魔なLを消そうとする展開も原作と同じ。この後編は、その3人の戦いが見所となる。 さて、まずは

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    kamm 2011/08/29
    邦画にしてはなかなかよかったよ。70点くらいあげてもいい。戸田恵梨香の全身拘束着シーンは、もう、辛抱たまらん
  • 超映画批評『GANTZ』45点(100点満点中)

    『GANTZ』45点(100点満点中) 2011年1月29日、スカラ座、渋東シネタワー他 2011年/日/カラー/131分/配給:東宝 原作:「GANTZ」奥浩哉(週刊ヤングジャンプ連載/集英社) 監督:佐藤信介 脚:渡辺雄介 出演:二宮和也 松山ケンイチ 吉高由里子 郷奏多 夏菜 ≪行ってくだちい≫ 結論から言う。『GANTZ』は奥浩哉の同名大ヒットコミックの、満を持しての実写映画化だが、相変わらずの邦画のダメっぷりが表れた残念賞である。ただし、希望はある。 就活中の大学生、玄野計(二宮和也)は、幼なじみの加藤勝(松山ケンイチ)と地下鉄のホームで偶然再会する。その後、ホームに落下した男を成り行きで助けようとした二人は、運悪く突入してきた列車にはねられてしまう。ところが次の瞬間、二人は天国ではなく、どこかのマンションの一室に"転送"されていた。 さて、その部屋にはどうやら同じようにど

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    kamm 2011/02/14
  • 超映画批評『サロゲート』65点(100点満点中)

    『サロゲート』65点(100点満点中) SURROGATES 2010/01/22公開 2009年/アメリカ/89分 監督:ジョナサン・モストウ 脚: マイケル・フェリス ジョン・ブランカトー 原作:ロバート・ヴェンディティ ブレット・ウェルデル 出演 ブルース・ウィリス ラダ・ミッチェル ロザムンド・パイク 日ひきこもり文化がついに世界を制した グラフィックノベルを原作とする未来SF『サロゲート』の設定はユニークだ。14年前に開発された技術が発展し、今では人類の98パーセントが「サロゲート」と呼ばれる機械の分身を、自宅から遠隔操作することで生活している。 つまり、街にあふれる「人間」風の物体はすべて人造の機械。「体」の姿はお互い誰も知らないというわけだ。まさに70億総ひきこもり。全員アバター状態である。 サロゲートにより、人々は事故や事件と無縁の安全な人生を手に入れた。ところがあ

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    kamm 2011/02/07
    設定を生かしきれてない惜しい作品だった。戦闘訓練でやられたらロボットを次々交換していくシーンはFPSみたいで笑ったな
  • 超映画批評『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』65点(100点満点中)

    『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』65点(100点満点中) Crossing Over 2009年9月19日(土)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー 2008年/アメリカ/英語/カラー/スコープサイズ/1時間53分/SRD・SDDS・DTS/ 日語字幕:岡田壯平/原題:Crossing Over/【PG-12】 配給:ショウゲート 監督・脚・製作:ウェイン・クラマー 出演:ハリソン・フォード レイ・リオッタ アシュレイ・ジャッド 日人がいま見ておくべき「先輩」の姿 自民・公明から民主党へ、政権交代が起きたばかりの日。世襲を繰り返してきた結果、若手に優れた人材が不足する自民党が没落するのは世の必然。結果的にポテンシャルの高い才能が集まり、政権をとったことで今後、さらに人材流入が加速するであろう民主党に、人々が期待を抱くのも当然であろう。 ただ、そんな新政権・民

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    kamm 2011/01/31
    とてもよかったよ。75点ぐらい。ハリソンフォードいい味出しすぎ。全体的にやるせない話が多かった
  • 超映画批評『食堂かたつむり』4点(100点満点中)

    堂かたつむり』4点(100点満点中) 2010年2月6日公開 全国東宝系 2010年/日/カラー/119分/配給:東宝 原作:小川糸 監督:富永まい 脚:高井浩子 出演:柴咲コウ 余貴美子 三浦友和 ブラザートム 早くも年度を代表する良作の登場か 映画堂かたつむり』は、作詞家で小説家の小川糸による同名原作の映画化。このは人気テレビ番組「王様のブランチ」で絶賛されベストセラーになったもので、ためしにamazonを見てみると、私が作者だったら枕を泣き濡らすに違いない、心温まる読者レビューの嵐である。 ブタをペットとして飼い、経営するスナックで一癖もふた癖もある常連客を軽くあしらうエキセントリックな母(余貴美子)のことが、倫子(柴咲コウ)は昔から嫌いだった。だが失恋のショックで声が出なくなった倫子は、そんな母のもとに戻り、近所で小さな堂を開業する事に。一日に一組だけのお客さんに

  • 超映画批評『告白』95点(100点満点中)

    『告白』95点(100点満点中) 2010年6月5日 全国東宝系ロードショー 2010年/日/カラー/126分/配給:東宝 原作:湊かなえ「告白」(双葉社刊) 監督/脚:中島哲也 出演:松たか子 岡田将生 木村佳乃 ≪真っ黒な爽快感≫ 後世になれば、この映画は松たか子の代表作にして最高傑作と呼ばれることになるかもしれない。現時点(2010年6月)における、私が見た中で年度ベストといえるこの映画を、サイトで公開前に紹介できなかった事をたいへん申し訳なく思う。(Web以外の原稿等の締切が、70作品分以上集中する緊急事態でした、すみません) ある中学校の教師(松たか子)が、終業式のホームルームで不気味な告白を始める。数ヶ月前、自分の幼い娘(芦田愛菜)が校内のプールで溺死した事故は、じつはこのクラスの中の2名による殺人だったというのだ。そんな衝撃の事実を知らされながらも、まるで深刻にうけと

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    kamm 2011/01/19
  • 超映画批評『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』45点(100点満点中)

    『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』45点(100点満点中) 2010年7月3日公開 2010年/日/カラー/141分/配給:東宝 監督:広克行 製作:フジテレビジョン/アイ・エヌ・ピー 制作プロダクション:ROBOT 出演:織田裕二 柳葉敏郎 深津絵里 ユースケ・サンタマリア 伊藤淳史 内田有紀 ≪苦労がうかがえるが、これで満足しろというのは厳しい≫ 『踊る大捜査線 THE MOVIE』のような特別なブロックバスターは、いわば邦画ビジネスの頂点に位置する存在としてあらゆる人々の目を「映画」に向ける重要な役割を担っている。これをきっかけに人々は久々に映画館へと足を運び、そこでさまざまな宣材、予告編、あるいは映画館独特のムードに触れる。そして「次はあれを見に行ってみるか」と感じてくれるのである。そうやってビジネスの裾野が広がる。この流れはどこの国でも同じだ。 だから

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    kamm 2010/07/14