スマートフォンと日本食 東南アジアの消費を牽引するのは、メガシティと呼ばれる大都市だ。ジャカルタ2600万人(国内人口比約11%)、マニラ2200万人(23%)、バンコク1500万人(23%)、クアラルンプール700万人(25%)と、大都市への人口集中が大きいことがメガシティといわれる所以である。これら大都市に住む中~高所得の人々がアジアの消費の発展と変化を先導している。 筆者が本拠とするタイ・バンコクでは、MRT(地下鉄)やBTS(新交通システム)に乗っていると、ほとんどの乗客がAppleのiPhone/iPad、SAMSUNGのギャラクシーに興じ、Facebook、LINEを活用している光景を目にする。タイの所得は日本の3分の1から4分の1といわれるが、スマホは日本円で比較するとほぼ同額で販売されている。それでも飛ぶように売れているということは、ボリュームゾーンと呼ばれるアジア中間層の
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