日本の戦後SFを開拓した一人で、ブラックユーモアやドタバタ、前衛的な作風など幅広い手法と作風で多くの読者を獲得、俳優などとしても活躍した作家・筒井康隆さんがことし2月下旬から、個人的に自分内でふとブームが再燃、数冊再読した。91歳だった。 筒井康隆 と、いうことなんだが、ただ目当ての肝心の作品2つを読めてない。 ひとつは、あるテレビ番組に招かれたコメンテーターが、ずっとむちゃくちゃな発言をして司会者を困らせる、それだけの話なんだが、作中で超でたらめな、それでいてもっともらしい「中国の故事っぽい言葉」を語る 「あなたは〇〇〇という言葉を知っていますか」 「いえ、残念ながら」 「〇〇〇という……が、■■■しました」 「それだけですか」 「それだけです」 みたいなね……肝心の言葉が無いと、おもしろさがぜんぜんつたわんねえな。 もうひとつは 「堕地獄仏法」だ。 これは数か月前から、とある事情で読み

