なぜ日本女子のレベルは下がり続けるのか? 3月8日に行われた名古屋ウィメンズマラソンで新たなヒロインが現れた。佛教大を卒業して1年目の前田彩里(ダイハツ)だ。 23歳の前田は15kmの給水所で転倒しながらも、日本歴代8位となる2時間22分48秒をマーク。日本女子マラソン界にとって、待望ともいえる“新エース候補”の誕生だった。 前回のコラム『ついにブーム終焉? 東京マラソンの「功罪」』で、日本の男子マラソンは、世界との差が開いているということを書いたが、女子は男子以上にお寒い状態が続いている。男子は高速化する世界のレベルに対応できていないのが、「低迷」の理由。女子はというと、世界のレベルは停滞しているにも関わらず、日本のレベルが下降しているのだ。 日本の女子マラソンは2004年のアテネ五輪まで、オリンピックでは4大会連続で「メダル」を獲得してきた。しかし、北京五輪とロンドン五輪では「入賞ライ
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