パキスタン・カラチ(Karachi)にあるファストフード店のハンバーガーやフライドポテト(2013年1月10日撮影)。(c)AFP/Rizwan TABASSUM 【6月5日 AFP】国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organization、FAO)は4日、肥満と栄養不足は世界経済の大きな負担になっているとの見解を示すとともに、各国政府に対し、食の健康への投資は、社会はもちろん経済にも大きな利益をもたらすと訴えた。 伊ローマ(Rome)に本部を置くFAOの年次報告書によると、肥満に関連した生産性低下と医療費の増加は、世界経済に年間約1兆4000億ドル(約140兆円)の損失をもたらしている。 世界人口の12.5%にあたる8億6800万人が現在も栄養不足の状態にあり、子供の26%が栄養失調による発育不良に苦しんでいる。一方で約14億人が過体重で、その約3割が肥満だと