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ブックマーク / blog.livedoor.jp/xcrex (5)

  • エボラウイルスとは何か:科学ニュースの森

    2014年08月20日 エボラウイルスとは何か 背景: エボラ出血熱を発症させるエボラウイルスは過去のアフリカで散発的に流行していたが、極めて高い毒性のためそれほど広がることはなく、最大でも数百人単位の流行で抑えられていた。しかし今年、アフリカ西部で発生したエボラウイルスの流行は、以前に比べて長い潜伏期間のため広く流行してしまい、これまでに1300人以上が亡くなっているが、収束の兆しは見えていない。 要約: アフリカ西部で起こっているエボラ出血熱流行の背後には、宿主を殺してしまう強大な力を持った種が存在する。フィロウイルス科に属するザイール・エボラウイルス(Zaire ebolavirus)は、宿主の免疫系を不能にした後、血管系を分解することでその強毒性を発揮する。病気の進行はとても早く研究を難しくしているため、そのメカニズムに関して解明されていることはとても少ない。 例えば、エボラウイル

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  • STAP細胞‐笹井博士の自殺:科学ニュースの森

    2014年08月11日 STAP細胞‐笹井博士の自殺 背景: 今年1月、幹細胞の世界で革新的な研究論文が発表されたが、それらの論文には多くの問題点が見つかった。この問題に関わった理化学研究所・発生・再生科学総合研究センター(RIKEN CDB)やその副センター長であり責任著者の1人である笹井芳樹博士は多くの批判に晒されることになった。そして8月5日、問題の収束も見えぬ中、笹井博士は自らの命を断ってしまった。 要約: 世界中の研究者は、幹細胞研究における最も輝かしい星の1つを失ったことを受け止められずにいる。8月5日、幹細胞分野に刺激と厳しさをもたらした理化学研究所・発生・再生科学総合研究センター(RIKEN CDB)の笹井芳樹博士が52歳で亡くなった。自殺を図った原因は明確にされていないが、今年1月にNatureで発表された2の幹細胞論文に関するスキャンダルが彼のキャリアを傷つけていたの

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  • チェルノブイリの鳥は低レベル放射線に適応していることが判明:科学ニュースの森

    2014年04月26日 チェルノブイリの鳥は低レベル放射線に適応していることが判明 背景: 生物は環境に適応・進化していくことで生息地を広げていく。ウクライナのチェルノブイリは、28年前の原子力発電所事故によってヒトがほとんど住まない土地となった。しかし野生生物は一見変わることなくその地に生息している。これらの生物は、どのように放射線に対抗しているのだろうか。 要約: 28年前、旧ソ連・現ウクライナのチェルノブイリにおいて歴史上最大の放射性事故が起こり、ほとんどの人々はその地から離れた。そして放射性物質が消えるまでは死の土地になると予測されたが、実際には現在は自然の楽園として多くの動植物が生息している。また科学者にとっては、低レベル放射線の動物への影響を研究するための大きな実験場となっている。 放射線は大きなエネルギーを持っているため生物にとっては害となる。放射線を浴びた細胞は、活性酸素に

    チェルノブイリの鳥は低レベル放射線に適応していることが判明:科学ニュースの森
  • 絶対零度以下の作成に成功:科学ニュースの森

    2013年01月06日 絶対零度以下の作成に成功 背景: 気体の絶対温度はその分子の持つ運動エネルギーによって定義される。そのため早く動いている物質ほど絶対温度は高く、遅く動いている物質ほど低い 絶対温度を持つ。そのため全く動いていない物質の絶対温度は0ケルビン(ケルビンは単位)となり、その温度は絶対零度として摂氏-273.15度と等し い。 要約: それはあり得ないことのように感じるかもしれないが、史上初めて絶対零度以下の単原子ガスが造られた。この技術によって、マイナスの絶対温度を持つ物質や新たな量子的な機構の作成への道が開け、また宇宙のなぞを解き明かす鍵となる可能性がある。 1800年代半ば、ケルビン卿によって0以下の存在しない絶対温度が定義された。その後物理学者によって、気体の絶対温度はその分子の持つ平均エネルギーと関係があることが判明し、絶対零度とは分子が全くエネルギーを持っていな

  • アブラムシの光合成:科学ニュースの森

    2012年08月19日 アブラムシの光合成 背景: 光合成は太陽の光エネルギーを利用して代謝に必要な化学エネルギーを合成する、植物や藻類が主に持っている機能である。光合成を行う動物はこれまで発見されていないが、植物の光合成に利用される色素を持つ動物は発見されている。 要約: アブラムシはとても奇妙な生物学的特徴を持っている。妊娠した状態で産まれてくるメスや、口がないために繁殖行動の直後に死んでしまうオスなどがいる。このような特徴に加えて、フランスはソフィア・アンティポリスにあるソフィア・アグロバイオテック研究所のAlain Robichon博士らによって、アブラムシが光合成によってエネルギーを得ている可能性が示された。 アブラムシは他の動物と違いカロテノイドと呼ばれる色素を合成する能力を有している。多くの動物は、健康な免疫系を保ったり特定のビタミンを生成したりといった様々な機能に、この色素

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