題名:寝ながら映画館 報告者:ログ 現在の形式の映画史は、文献1)にもあるように、リュミエール兄弟の最初の映画に端を発する。フランスのルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が発明した"シネマトグラフ"(撮影と映写の機能を持つ複合映写機3))によって撮影された1422本の映像作品が、すべての映画のはじまりとされる2)。シネマトグラフは、約50秒の固定カメラ映像という技術的な制限があったが、構図やアングル、演出、喜劇やスリラーといった原型もすでにこれらの中に見られ2)、現在に続く映画の布石であったことには間違いない。そのため、フランスのリヨンには、このリュミエール兄弟を称えた映画の聖地ともいえる美術館のリュミエール美術館4)も存在し、当時のリュミエール兄弟は、絵画に続く新たな芸術を生み出す映像表現の先駆者であったろうことが容易に想像できる。 一方、現在の映画はジョン・ラセター監督による「トイ・ス