「クールジャパン」戦略その他で、海外への販売なども現在は期待されている日本のアニメーションやマンガ。しかしその中にも、人気のあるものとないものがあります。どのような傾向があるかはJETROなども調査しているそうですが、月渡ねこ@tukiwatariさんが、「ロンドンでアートとビジネスを専攻する友人と考察した」結果をつぶやいてくださいます。非常に興味深い考察だと思います。
2014年は、経済産業省が漫画やアニメの海賊版を撲滅していくことを決定した(参考記事)。 今までインターネット上で海賊版のコンテンツを見てきた人たちは、大きな衝撃だったのではないだろうか。 海賊版は利用者にとってはありがたい存在なのかも知れない。なんといったって、ただでネットさえあれば買わずにコピーされたコンテンツを視聴できるのだから。 しかし、提供者にとっては失うものが多い。経済産業省の調査(平成25年度)では、漫画やアニメの海賊版被害は米国だけで約2兆円に上るとされている。このような被害額を知ると、提供者の立場に同情し、海賊版の撲滅は当然だと思うだろう。 一方、海の向こうでは「海賊版撲滅はむしろ漫画やアニメの売上を落とすことになる」といった議論が盛り上がっている。つまり、海外では「無料で見れてしまう海賊版は損」という考え方は大きな間違いで、「海賊版こそがむしろ売上アップに貢献している」
最近Youtubeにも自主制作アニメや専門学校の作品などがあげられている。 しかし、海外でその映像に字幕をつけ海賊版での販売や有料サービスとして配信されている。 この事態に対して 作者のつぶやきと、商業翻訳の立場からの見解をまとめました
タイトルが凄いんだけど、狙われてるのは私じゃ無いよw なにが狙われているか… 日本アニメですw じつは、国内、国外関係なく、日本アニメは最近「研究」の対象になってるようでして、世界中の学者さん達が、真剣に研究していて、彼方此方で「論文」が発表されてます。 特に、異文化が入り乱れる少数民族政策とかそういう辺りで、いわゆる異なる言語による意思疎通の低下が根本原因で、地域間のいざこざが絶えないエリアで、実は日本アニメがその共有認識の礎になっている(なってきている)という事実がありましてですねw、ようするに親同士が、宗教、イデオロギー、過去の因縁等で対立していても、子供同士は「昨日のマジンガー、かっこよかったなw(そう言う地域では、この辺りが人気ですw)」とか「ハイジはいつ山に帰れるんだ(低燃費じゃないよ)」とかそういう感じだそうです。 まぁ、「文化破壊だ」とか「民族浄化だ」とかって声もあるにはあ
新しいビジネスモデルを誰がどう作るのか? 増田 問題は、やはり先ほどの企業体力の話になるのでは。ハリウッドメジャーであれば、海外市場も自分たちのコントロール下に置けるほどの体力があります。 しかし、海外のディストリビューターに頼らざるを得ない日本のプレイヤーはそういうわけにいかない。海外での事業が当たり前になっている時代にそういう状況では、新しいビジネスモデルを作るのは非常に難しい。 それならと思って世界への直接配信事業に進出しようと思っても、ライセンス済みの過去の作品をいきなりディストリビューターから引きはがすこともできません。一歩間違えると、まるっきり無駄になるプラットフォームとなってしまいますから――資本・先見性・ビジネスの構築力、そして度胸がないと※。 2006年をピークとする海外での日本アニメブームは、振り返ると「韓流ブーム」に近いものがあったと思います。アニメのポケモンはゲーム
2つの危機が同時に進行している ―― ここまでのお話を整理しますと、「海外でも人気が高いのに海賊版を取り締まれずマネタイズできていない」「日本が得意とする2Dアニメから、フル3Dアニメに海外のトレンドは移りつつある」という2つの危機があるということになりますね。 増田 アニメだけでなく、マンガの需要も徐々に下がっています。実写作品は元々海外には出ていませんから、トータルで考えても「コンテンツ立国」という看板はかなり厳しくなっている、というのが素直な認識ですね。 ―― なんとか、2Dアニメが海外のコアなファンの人気を集めているうちに、ビジネスモデルを打ち立てたいところです。 増田 東映アニメーションさんをはじめ、個別には様々なチャレンジがありますが、業界全体としては動けていないのが現状です。 先ほど「テレビはやはり重要」と話しましたが、本来は海外へサイマル配信するのが最も効果的です。 一部そ
世界展開に最適なのはネットじゃない。テレビだ ―― 最近では海外のディストリビューターでさえ取り締まりを十分に行なうことは難しいことを改めて認識させられる事例がありました(「フラクタル」の海外配信の許諾取り消し通告:アニメ!アニメ!など)。業界全体で取り組むべきでは? 増田 業界全体が取り組んだとしても、経済規模的にやはり十分な効力が及ぶような動きにはならないですね。海賊版への対抗策というと、ネット配信をイメージしがちですが、たとえばディズニーでもインタラクティブ部門(配信などのネット関連部門)の売上は全体の2%程度です。 ディズニーなどハリウッドメジャーの海外事業の中心はテレビ事業なんです。映画の配給網はもちろんですが、世界100ヵ国以上に放送チェーンを持っていることが強みになっています。 まつもとさんの著書の中で、ニコニコ動画の番組制作について夏野剛さんにインタビューしていましたよね(
海外販売の売上はピーク時の半分に ―― ネット上でも「アニメが儲かっていない」ことに対してユーザーからの関心も高まっています。当然、「ネットで売上を増やして、クリエイターにもっと還元されるべきだ」という意見も聞かれるわけですが。本来はこれだけ海外でも人気があるわけですから、やはり海外での売上がもっと増えなくてはいけないはずですね。 増田 「日本のアニメの人気は高まっています。ところが皮肉なことに売上は下がり続けており、その打開策が見つからない」というのが矛盾した現実ですね。 アニメの海外展開の成功事例としてよく挙げられる「ポケットモンスター」(ポケモン)は、世界百数十ヵ国、つまり国連に加盟している国々のほとんどで放送されており、2000年代前半にとてつもない売上を記録しました。 ところが、世界的に見て日本のアニメで現在一番人気のあるのは「NARUTO」ですが、その人気の割には高い利益が得ら
アニメーションの業界団体である、日本動画協会のデータベースワーキンググループがまとめたものだ。動画協会加盟団体の売上推移をまとめたこのグラフからいくつかの傾向を読み取ることができた。 ビデオグラム売上の落ち込みが激しい 一方、劇場の売上は伸びている 商品化や配信の売上も伸びている しかしそれらの伸びは、全体の落ち込みを補うには至っていない 劇場・配信の売上が伸びているにも関わらず、全体の売上は落ち込んでいること、そしてその傾向は海外販売でより顕著に表れていることも別のデータで示されている。 今回はこのデータをまとめた増田弘道氏に話を聞く。増田氏は、1979年にキティレコード入社後、アニメ・出版に携わり、2000年にはマッドハウスの代表に就任、現在は動画配信を主な事業とするフロントメディアの取締役である。 氏が座長を務める日本動画協会データベースワーキンググループは、先月、「アニメ産業レポー
今月8日、東映アニメーションのIR NEWSによると、米国子会社であるTOEI ANIMATION INCORPORATED(以下、「TAI」)が、同社のコンテンツ「Knights of the Zodiac(聖闘士星矢)」に関して、米国の個人から著作権および商標権を侵害しているとして提訴されたと発表した。 今回の訴訟は、当初、訴状の送達の適法性につき争いがあったようだが、TAIが適法な送達として受領することも可能であるとの判断で訴訟提起の事実が開示された。 おそらく、これは、原告が代理人弁護士を通しての訴訟提起でなく、本人訴訟によるものからきているのであろう。また、なぜか、TAIのみならずアメリカ合衆国をも被告としている。 賠償金額は、10億ドル(約820億円)で懲罰的賠償金を含むとしている。かなりの金額であり、請求の妥当性につき、かなりの疑問が感じられる。 東映アニメーションとしては、
米国ファンがアニメを合法でなく違法ルートで見る理由 昨年、米アニメ配信会社FUNimationが、「ONE PIECE」をP2Pで交換していたユーザー1300人あまりを提訴した。ONE PIECEの英語版は合法動画サービスHuluで無料配信されている。このように日本のアニメを無料で合法的に見られる方法があっても違法ルートで選ぶ理由を、Ars Technicaが3人のアニメファンに聞いた。 この3人によると、違法ルートを選ぶ理由は価格ではないという。利便性――例えばBitTorrentのファイルは携帯機器で視聴できる――も理由の1つだが、それ以上に「早さ」「翻訳の質」が重要となる。ファンサブ(ファンが翻訳して字幕をつけたもの)版は公式の翻訳版よりもずっと早く出回る。例えば「Rebuild of Evangelion 2.22」は米国で公式リリースまで1年かかった。 また、ファンサブ版の翻訳の
先日ツイッターで、ある日本アニメーション関係者の主張を読みました。 彼によると、 ジャパニメーションの語源は「放映権はおろか編集権まで売り払った」マクロスやオーガス等のアニメを米国がメチャクチャに編集し台詞も変えたモノを観た日本語の解る日本のアニメ好き米国ファンが「コレは僕達が知ってるアニメじゃ無い「ジャパニメーション」だ」です ジャパニメーションは米国発祥の「差別語」です 語源は差別語だし、ソレを尊敬語と誤訳して日本中にばら撒いたのも「単なる無知」でしょう? このかたは「ジャパニメーション」という言葉が、もともと差別語として発祥したという主張をされています。 ただしその根拠については言及されていません。そこが残念なのですが、かつて彼に似た主張をしていたひとに岡田斗司夫がいます。 ●岡田斗司夫「日本文化としてのアニメ」(キネマ旬報1995年10月上旬号掲載) リンク先の文章によりますと、
国内だけに止まらず世界的に人気を集めている超人気作品「ONE PIECE」。北米でのアニメ配信を担当しているFunimationはこのたび、アニメ「ワンピース」をBitTorrentで違法配信している1337人のユーザーを著作権侵害で告訴しました。 ちなみに、訴訟の対象になったエピソードは第481話「エース救出!白ひげ最後の船長命令!」で、日本ではフジテレビで12月26日に放送されたもの。Funimationでも同時配信を行っています。 詳細は以下から。 Lawsuit Summary - FUNimation Entertainment v. Does 1-1,337 - RFCExpress Funimation Sues 1,337 BitTorrent Users Over One Piece - Anime News Network Funimationは現地時間1月24日に著作
「オタリーマン」がいるのなら、オタク官僚=オタクラートがいたっていいはずだ。32歳の経済産業省職員にして自称アニオタの三原龍太郎が、日本産コンテンツの海外展開を中心に、クール・ジャパンのあり方を考える。ただし、ここでの内容は筆者個人の見解であり、筆者の所属する経済産業省の見解ではない。筆者の「本業」もアニメとは無関係なのである。 前回の記事では、米国で蔓延する日本アニメの違法動画「ファンサブ」と、それを制作する「ファンサバー」について、単に「違法」の一言で切り捨てることのできない実態を論じた。今回はそれを踏まえて、ファンサブやファンサバーたちに対して日本企業がとるべきスタンスについて述べてみたい。 正直に言って、ファンサブやファンサバーたちに対して、私は複雑な思いを持っている。 まず断わっておきたいのだが、私はファンサブやファンサバーを全面擁護するつもりは全くないし、ここで「ファンサブマン
ギャンブルやバカラの本は人気上昇中です。ギャンブルに関する本の出版社を無視してギャンブルについて語ることはできないでしょう。こういった本は、読み出すと本当に面白いものです。世界中には多くの出版社があり、その数を数えたり、ひとつひとつ解説するのは不可能です。しかしここでは、ギャンブルに関する良質な書籍を出版している人気の出版社をご紹介します!他にもご紹介したい出版社はたくさんありますが、ここでは数社に限定しています。 (more…) ギャンブルやバカラの本は人気上昇中です。ギャンブルに関する本の出版社を無視してギャンブルについて語ることはできないでしょう。こういった本は、読み出すと本当に面白いものです。世界中には多くの出版社があり、その数を数えたり、ひとつひとつ解説するのは不可能です。しかしここでは、ギャンブルに関する良質な書籍を出版している人気の出版社をご紹介します!他にもご紹介したい出版
ここ数日海外のアニメ関連フォーラムで最大 の議論となっていたのが、Bang Zoom! Entertainmentの社長であるEric P. Sherman 氏が発した、"Anime – R.I.P."(アニメよ、 安らかに眠れ)と題する一文です。 Bang Zoom! Entertainment(公式サイト) は、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス郡 バーバンクにあるスタジオで、アニメーション、 ゲーム、映画やCMなどの音声トラック制作を 手がけています。 日本アニメの英語吹替制作でも知られていて、 その最近の代表作は、 ・「涼宮ハルヒの憂鬱」 ・「らき☆すた」 ・「天元突破グレンラガン」 ・「Fate/stay night」 ・「エウレカセブン」 ・「蒼穹のファフナー」 ・「ひぐらしのなく頃に」 ・「ローゼンメイデン」 ・「サムライチャンプルー」 といったところになると思います。
日本のアニメを、海外で、ネットで見るというと、違法なものという印象が強い。さすがにYouTubeには少なくなったが、DailymotionやVeohといったサイトには、いまでも日本アニメが、それも翻訳された字幕付きで、多数アップされているからだ。 ところが、日本アニメの海外での有料ストリーミング配信で、成功している企業がある。米国のベンチャー企業「Crunchyroll」(クランチロール)だ。 今年1月にテレビ東京と提携して、アニメ『NARTO』の配信を開始して以降、現在では世界各国の450万人の会員に向けて、約200タイトル、5000本の映像を配信しているという。 このクランチロールとは、どんなサービスで、何をねらっているのか。東京・千代田区、新丸の内ビルディングにある同社オフィスにて、日本法人のビンセント・ショーティノ代表取締役社長にお話をうかがった。 より早く、字幕付きでアップするこ
当ブログ10月5日付け記事で、北米の大手 ニュースサイトであるAnime News Network (以下ANN)が、北米で未ライセンスの、つま り字幕付きで見ようしたら、違法なファンサブ を利用するしかないと思われる作品を含む、 秋期新作アニメのプレビュー企画を進行して いることが、問題視されているとお伝えしまし たよね。 Twitterの方でも既報でしたが、その企画の 担当編集者であるZac Bertschy氏が、情報 サイトAni-Gamersが配信しているポッドキャ ストの第21回(10月15日配信開始)にゲスト 出演し、ANNによるプレビュー企画に対する 批判に応える形で、企画意図の説明を行って います。 以下、ファンサブで作品を視聴していることを 否定しない上で語られた、Bertschy氏の主張 をまとめてみます。 ・北米のアニメファンのほとんど全てが、日本 での放送直後にファ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く