大阪地裁に9日、民事再生法の適用を申請した通販大手の「日本直販」を運営する総通(大阪市中央区)の幹部が10日、産経新聞の取材に応じ、約20年前から債務超過に陥っていたことを認めた。 同幹部は粉飾決算については「ノーコメント」を繰り返したが、取材に対して「(約20年前の)バブル崩壊前後から、経営環境は悪化していた」などと説明した。また、「過去のことなど経営上の詳しいことは、経営陣の一部しか分からない」と話した。 同社はアウトソーシング(業務委託)会社のトランスコスモス(東京都渋谷区)と、経営支援に関する基本合意書を締結。日本直販の事業を同社へ譲渡し、法人としての総通は清算する見込み。 関係者によると、同社の通販事業は「高枝切りばさみ」などのヒット商品を背景に、昭和60年代の最盛期には年間約500億円の売り上げがあったが、バブル崩壊前後から減少し、資金繰りが悪化。この頃から債務超過に陥っ