私は大学一年の時、音楽に救われた。 その時音楽がなかったら死んでたってほど重い話じゃないが、悩みが一気に解決されたのだ。それ以後、音楽鑑賞が趣味になったのだが、当時(今もそれほどだが)音楽に対してほとんど無知だった私は、どんな音楽を聴けばいいかわからなかった。 そんな時、たまたま行った本屋で、たまたま在庫があった音楽雑誌『SNOOZER』に、「日本のロック/ポップアルバム究極の150枚」という特集記事があった。結論から言うと、その一冊が、私の人生を変えてしまった。更に私を音楽馬鹿にしてしまったのだ。 この特集記事は、2007年当時の日本のアルバムを、150位までランク付けしたというシンプルなもの。私はこの特集記事を舐めるように読んだ。そしてその度に興奮した。このランキングに載っているアルバムを早く聴きたいと胸が騒ぎ始めたのだ。何故そうなったかというと、田中宗一郎、通称タナソー氏を始めとする
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