一時は開催期間中の台風上陸が危惧されたものの、終わってみればほぼ連日快晴に恵まれた2015年の『FUJI ROCK FESTIVAL '15』。動員数も2015年は11万5千人と、少々不振だった昨年の10万2千人から増加した。 さて、アーティストたちのステージレポートは専門メディアに一任するとして、2015年の「フジロック」は少し冷静に振り返ってみたい。なぜなら今年のフジロックは、近年の日本における音楽のあり方、聴かれ方の変化、言い方を変えれば、シーンや業界の脆弱化が象徴的に映し出された年だったからだ。今年の動員数の増加は、喜ばしいことではあるが、一方で、無難に「置きにいった」結果という見方もできる。 もうすぐ20周年を迎えるこのユートピアが今回、変わりつつある日本の音楽シーンの構造、運営陣にとっては厳しい現実と言えるその状況と向き合うため、または回避するために舵を切ったことは、必然とはい
「今、福岡でやらなければ日本の音楽は終わる」 元ジュディマリTAKUYAさんが語る“福岡スタジオ構想” 伝説のバンド「JUDY AND MARY」のギタリストTAKUYAさん。最近では自身も参加する「商店街バンド」のプロデュースをはじめ、中国や台湾のアーティストに楽曲提供するなど、アジアでも精力的に活動を行っています。 そんなTAKUYAさんが、今年4月24日に東京・お台場で開催された世界的なスタートアップイベント「SLUSH ASIA」にて、“福岡にアジア音楽のハブとなるスタジオを建設する”という構想を発表しました。TAKUYAさん自身、「人生をかけている」とまで語るその構想。今回、構想発表に至った経緯から計画の中身、また福岡市に対するイメージなどについて語っていただきました。 ――構想自体はどれくらい前からお考えになっていたのですか? TAKUYA なかなか線引きは難しいのですが、最初
僕が10代だった1980年代の頃の日本のロックは、「毎日同じことの繰り返しなんてごめんだぜ」とか、「ネクタイしめて満員電車なんてまっぴらだ」みたいな歌詞が定番になっていた。 人一倍簡単に影響を受けるタチなので、まんまとハマった。パンク系のバンドだけではなく、それこそ子供ばんどみたいな陽気な人たちまで、「そうさネクタイ セビロじゃ 息がつまる」(“踊ろじゃないか”)とか歌っていたので、「毎日同じ=サラリーマン」「その対極=ミュージシャンとか芸人さんとか作家とか、そういう楽しそうな仕事をしている人」と、あっさり信じ込んだ。 ロック・バンドのほとんどが、毎日同じ曲順・同じ演出・下手すりゃMCまで同じでツアーをやっていることなど当時は知らなかったし、曲作り→アルバム制作→プロモーション→ツアーというルーティンで動いていることもわかっていなかったし、そもそもローリング・ストーンズが“サティスファクシ
BABYMETALライヴ@Sonisphere Festivalレポート 2014年7月5日 7月1日パリ(仏)、3日ケルン(独)と初のワールドツアーへ突入したBABYMETALが、ドーバー海峡を越え遂にヘヴィメタル誕生の地・大英帝国へと足を踏み入れた。7日にロンドンで行われる単独ライヴの前に乗り込んだのはロック・メタルにとっての聖地・ネブワース。4~6日の3日間に渡って行われるヘヴィメタルの祭典・ソニスフィア・フェスティバルの2日目に登場した。 舞台はメインのアポロステージ。この日のメインアクトである英国ヘヴィメタルの象徴であるアイアン・メイデンと同じステージに立つのだ。フランスそしてドイツでの公演を大成功に終わらせたBABYMETAL。しかしそれらは単独公演であり、ファンが集結するホームともいえるもので、盛り上がるのも当然。BABYMETALのファンだけではない、まだ名前も音も知らない
aikoの約2年ぶり11枚目のアルバム『泡のような愛だった』が5月28日にリリースされました。 「花火」や「カブトムシ」など数多くのヒット曲を持ち紅白歌合戦への出場も12回を数えるaikoは、いまや日本を代表する女性シンガーソングライターと言っても過言ではないでしょう。 そのポップセンスは桑田佳祐や椎名林檎、さらには菊地成孔のようなジャズメンを魅了する奥深さと、ライトリスナーの琴線にも触れる親しみやすさの両方を兼ね備えているという点で非常に稀有なものなのだと思います。 その魅力は今回も健在ですが、少しばかり色合いが変わってきたことも事実。かつて『週刊文春』の名物連載「考えるヒット」で2001年の大ヒット曲「ボーイフレンド」を取り上げた近田春夫は「音が笑っている」と称賛しました。 しかし『泡のような愛だった』に収録されている楽曲に“笑っている”様子はありません。スローなバラードのみならず、ギ
ミュージシャンのスガシカオさんがツイッターで「CDを買って欲しい」と発言したことをきっかけに、ダウンロードだけでは赤字になってしまうという音楽業界の体質がネットで話題になっています。 スガさんは今月21日、シングル「アストライド」を発表したばかりなのですが、それに関連して「ダウンロードも嬉しいけどCDを買って欲しい」という発言をツイッターで行いました。「ぶっちゃけ、ダウンロードでは制作費を確保することができず、次の作品のメドが立たない」というのがその理由です。 CD販売でアーティストの取り分は2%程度 CDを販売するには、プレス代やパッケージ代、レコード店のマージンなど多額の費用がかかりますが、それでも、販売価格の半分程度は製作側に残ることになります。この金額を、音源制作費、レコード会社の利益、プロモーション費用、アーティストの印税、プロデューサーの印税などで分け合うことになります。アーテ
~二次加害者とならないために~ 日本人慰安婦の話と、元日本軍慰安婦に関する正確な知識 2015.1.14 【日本人慰安婦の話~橋下“維新の会”は聞け 美輪明宏】(2013年6月のライブドアニュースより) 今日はですね、橋下さんが発言しちゃって問題になっております、従軍慰安婦問題。 あれは若い方はトンチンカンで、何の話だか全然お分かりにならないんじゃないかと思いますね。10代後半20代30代の方なども。 従軍慰安婦というのはもう60年以上前の、つまり半世紀以上前の第2次大戦の戦争中のお話でしょう。 これでいろんなメディアが昔を語るという、終戦記念日に近くなると、よく昔の焼け跡だとか兵隊さんの話とか色々なものを聞いて、爆撃でやられた話とか、そういった人たちを取材した話ができますでしょう。 でも従軍慰安婦の人たちというのは、直の話を聞けないんですよね。 そして聞けるのは大体、韓国と中国の従軍慰安
ようやくここまでたどり着きました。本当に長かった。2012年のオタクベストの最後の50枚、そしてアーカイブシリーズの最終回です。今まで本当にありがとうございました。 ・2012年のアルバムアーカイブの採点方法、参考記事、ノミネート作品一覧 ・2013年のベスト200→151 ・2013年のベスト150→101 ・2013年のベスト100→51 2012年の最高の50枚です。毎年年末になると「今年は豊作だった」と言われるけど、こういう集計をしているとどの年にもそれぞれ魅力があります。やっぱり音楽好きのセレクトはおもしろいです。そしてそれが合体したものだからおもしろいに決まってる。編集は大変だったけど、一足早くランキングの結果が見れたのは幸せでした。 アーカイブシリーズの今後はまだほとんど白紙だけど(といいつつ2000年代で何かしようと画策しています)、年末頃に2014年の集計はやります。その
サービス終了のお知らせ NAVERまとめは2020年9月30日をもちましてサービス終了いたしました。 約11年間、NAVERまとめをご利用・ご愛顧いただき誠にありがとうございました。
フリーランスのもの書き・烏賀陽(うがや)弘道があちこちの雑誌やウエブに連載したり単発で書いたりした記事を集めておきました。書き下ろしも追加していきます。 ここだけの話ですが、私は「週刊金正日」おっと間違えた「週刊金曜日」様の御給金だけでは生活が成り立たないので「夜のお仕事」をしています。 いやいや、ホストになれるほどの容貌も愛想もありませんのでミュージシャンをしております。はい某即興演奏バンドで電気低音ギタアを弾いております。都内あっちこっちのいわゆるライブハウスで演奏しております。ご興味おありの方は是非マイスペご覧くださいって誌面私物化してる場合じゃなくて、ええとですね、つまりワタクシ自分も演奏者であるくせに、自分のことは完全にタナに上げてプロの皆様をエラソーに批評してけつかるのでございます。誠にメンボクない。 で最近よく演奏先のライブハウス経営者orブッキング担当者の方からよく聞くのが
ポケカラのいろんな危険性についてまとめました! 【身バレの危険性】 まず、ポケカラを使ってリアルの友人にバレるのか?という話。 ポケカラ 歴1年の僕から言わせて...
こんにちは。Victoriaです。 イギリスChannel 5が2004年に制作した"Freddie's Loves"という番組がある。 感想 : あまりにも生々しい内容に度肝を抜かれ、正座してメモをとりながら見てしまった・・・ 「オレはフレディと寝たぜ!」 っていう元フレディの愛人のおじさまたちが続々と登場し、 ペラペラとフレディとの情事について語る番組で、 はっきり言って、 AVよりもよっぽどエロい・・・ ホント、ないのは、フレディの本番だけなんじゃないかっていうきわどさで、 Victoria、勉強になりました・・・ この番組でわかったことを簡単にまとめると、 1 フレディのナニは巨大であった 2 フレディのセックスは抜群にすばらしかった 3 フレディは常に新しい恋を探していた 4 フレディの作った歌はすべて実在の恋人に向けたメッセージであった 5 フレディはマッチョなタイプが好きだっ
【速報】DJ灰野敬二、最狂のMIX CDが遂に解禁!!! Music | 2013.11.28 Thu 40年以上に渡って、日本の現代音楽、またはその前衛的傾向を主導してきた音楽家”灰野敬二“が、DJとして活動する”experimental mixture”のスタジオワークとして、初のオフィシャル作品『in the world』を3枚組として遂に発表! カントリー、ヒップホップ、クラウトロック、サイケ、プログレ、エレクトロニカ、アフロ、ジプシー、ジャズ、バロック、クラシック、ハードコア、ロック、ポップス、ノイズという全ての音楽ジャンル、更にはケルト、アイヌ、チベット、ネイティブ・アメリカンなど世界中の民謡、民族音楽をミックス・コラージュした、ワールド・ミクスチュア・サウンド!! CDJ4台、リズムマシン2台を駆使し、連綿と紡がれたトータル5時間に及ぶ音源からカットアップし、更にパズルのよう
来日公演が人気のポール・マッカートニーだが、日本のファンにとって1980年の来日は、良くも悪くも強烈な記憶として残っている。単独初来日から33年、日本のソーシャルメディア上では、ポール来日を機に、当時のコントがなぜか盛り上がりを見せている。 ポール・マッカートニーは1980年1月、コンサートのため来日したが、成田空港の税関でスーツケースに入れた大麻を所持していた疑いで逮捕され、9日間拘置されたあと強制送還された。公演は中止となり、ファンは来日を10年後まで待たなければならなかった。 泣いた人が多かったw @cyberbloom ポール・マッカートニーが本誌だけに明かした来日秘話 http://t.co/oTL6kV3vUL 1980年の来日時、大麻・不法所持で逮捕され日本の留置所にいた時のこと。当時のTVのニュースをよく憶えているが、9日も入ってたんだっけ — 如月陽(マルセル) (@no
Amazonで「NEW」を購入するこの記事の写真をすべて見る 10月14日にはロックアルバムを6年ぶりにリリース、11月12日からは6年ぶりとなる日本ツアーが始まるポール・マッカートニー(71)。音楽評論家・湯川れい子さんとの対談で1980年の来日時、大麻・不法所持で逮捕され日本の留置所にいた時のことを語った。 湯川:今だからこそ、と言いますか、そろそろ日本の警察の留置場での思い出を語っていただけるのではないかと思うのですが。どうだったんですか? ポール:ああ、いいよ。振り返ってみると、おかしかったよ。文化を、身をもって体験したというか。僕にしてみれば、留置場に入るのがどういうことかわからなかったし、ましてや日本の留置場に入ることがどういうことか、わかるわけもない。なので、実際とても興味深かったよ。僕の隣の部屋には他の囚人たちがいた。僕は日本語なんてほとんどしゃべれない。「コンニチワ」とか
1995年に5日間に渡ってNHK-FMで放送された「大瀧詠一の日本ポップス伝」。 明治から現代に至る日本の流行歌・歌謡史を大滝さん独自の切り口と語り口で解説する、噛めば噛むほど味が出るすごい番組があった。(第二弾は1999年に放送された) 自分は放送時に直接聞いたわけではないが、ニコ動に放送の録音がアップされているので、ありがたいことに今でも全編聞ける。音楽マニアならいざ知らず、自分のようなライトなポップス好きには手に余るくらい、目から鱗(耳から鱗?)連続の濃い内容! 大滝詠一の日本ポップス伝 第1夜 side-A 大滝詠一の日本ポップス伝 第1夜 side-B 大滝詠一の日本ポップス伝 第2夜 side-A 大滝詠一の日本ポップス伝 第2夜 side-B 大滝詠一の日本ポップス伝 第3夜 side-A 大滝詠一の日本ポップス伝 第3夜 side-B 大滝詠一の日本ポップス伝 第4夜 si
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