年末、ライブが終わって大阪から愛媛に帰った。 その次の日だった。 12月31日、大晦日、祖父が亡くなった。 家族で、ああだこうだ言いながら紅白を見ていた。 毎年、正月には実家に帰ることにしている。 そして、こうやって、こたつに入ってお酒を飲みながら紅白を見るのが恒例だ。 絵に描いたような、田舎の家族である。 8時頃、病院から電話がかかり、祖父が危篤状態だという。 まさかと思った、去年帰ったときはまだまだ元気だったじゃないか。 入院したのもつい最近の話だった。正月には会いに行こうと思っていた。 急いで車に乗り込み、病院へ向かう。 何だろうこの感じは。私は死と一度も向き合ったことがなかった。 家族はみんな元気だし、母方の祖父母も元気だったから。 何だこのドラマみたいな感じは。 実感が全くない。 病室に到着したときには、既に祖父は亡くなっていた。 なんだよ!もっと早く連