アプリケーション別ガイドAdobe Illustrator 印刷に関する注意点 印刷の黒 墨ベタと墨ノセ(ブラックオーバープリント) 墨ベタ(K100%)は文字や線などによく使用されます。印刷ではK→C→M→Yとインキを順番に重ねていきますが、インキや水が用紙に付着すると、用紙の伸縮が発生し、見当ずれ(4つの版が完全に同じ位置で重ならない状態)が起こってしまいます。 小さな文字が見当ずれの影響を受けると、僅かなずれでも白い隙間が目立ってしまいますので(図1)、一般的に墨ベタ(K100%)で作成された部分は「墨ノセ(ブラックオーバープリント)」(図2)という処理を自動的におこないます。墨ノセは、背面にある色と、前面にあるブラックを重ねて印刷します(透明効果の乗算に似ています)。