ブックマーク / book.asahi.com (8)

  • 第二次世界大戦下の女性たちの労働を描いた《大東亜戦皇国婦女皆働之図》が伝えること——『女性画家たちと戦争』著者インタビュー(前篇)|じんぶん堂

    じんぶん堂TOP 文化・芸術 第二次世界大戦下の女性たちの労働を描いた《大東亜戦皇国婦女皆働之図》が伝えること——『女性画家たちと戦争』著者インタビュー(前篇) 記事:平凡社 『女性画家たちと戦争』の著者、吉良智子氏(写真:平凡社編集部) 書籍情報はこちら 『女性画家たちと戦争』吉良智子著、平凡社 「戦争画」と「ジェンダー」。“厄介者”を研究対象に ——毎年、数多くの美術関連書籍が刊行されておりますが、戦争画をテーマとした書籍は数少ないですよね。女性画家のだとさらにその数は少なくなります。そういう状況でも「戦争画」と「女性画家」を研究しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。 吉良智子:今から30年ほど前のことです。私は大学2年生でした。授業の予定を立てているときに、たまたま木曜日の2限が空いていたんです。その時間を埋めるために何か面白い授業はないかなと、シラバスをパラパラと見ていて

    第二次世界大戦下の女性たちの労働を描いた《大東亜戦皇国婦女皆働之図》が伝えること——『女性画家たちと戦争』著者インタビュー(前篇)|じんぶん堂
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    kanflu 2023/08/12
  • 学生運動と年上の友人たち:私の謎 柄谷行人回想録④|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 1960年6月、国会前を埋め尽くすデモ隊 書籍情報はこちら ――1960年、私立甲陽学院高校を卒業し、東京大学文科一類に入学します。岸信介内閣による日米安全保障条約改定に反対の波が広がっていた60年安保闘争のさなかですね。 柄谷 受験前の59年秋、国会へのデモに参加した学生運動の幹部に逮捕状が出て、彼らが東大駒場に籠城するという事件がありました。それが連日大々的に報道された。その後、デモが広がり、入試期間中も続いていました。僕は入学式よりもそのことが気になっていたから、入学式より前に、東大生のデモに参加した。国会前です。4月7日くらいだったかな。そこで、西部邁の演説を聞いた。結局、入学式には行かなかった。 《5月19日に政府が強行採決すると、26日のデモには17万人が参加。6月15日には全学連が国会に入り、機動隊の強制排除で多数の重軽傷者、逮捕者が出た。このときに東

    学生運動と年上の友人たち:私の謎 柄谷行人回想録④|じんぶん堂
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    kanflu 2023/06/21
  • 「旧植民地を記憶する」 侵略を公的に認めることの意味 朝日新聞書評から|好書好日

    旧植民地を記憶する フランス政府による〈アルジェリアの記憶〉の承認をめぐる政治 著者:大嶋 えり子 出版社:吉田書店 ジャンル:政治・行政 「旧植民地を記憶する」[著]大嶋えり子 他国への侵略行為が目の前で起きた時、それを批判する足場の一つは、過去の侵略がもたらした被害の記憶である。だからこそ、旧宗主国の政府が植民地の記憶を公的に認めるか否かは、喫緊の課題なのだ。フランスの加害の記憶を扱った書は、このことを痛感させる。 フランスは、19世紀からアルジェリアを支配し、1962年の独立まで収奪や搾取を続けた。独立戦争時には多くのアルジェリア人を殺害した。フランス軍に参加したアルジェリア人戦闘員を保護することもしなかった。 著者が試みたのは、こうした事実の解明ではない。フランス政府が旧植民地の記憶をどのように承認してきたかをつぶさに追うことだ。 政府は加害の記憶を公的に認めてこなかった。補償や

    「旧植民地を記憶する」 侵略を公的に認めることの意味 朝日新聞書評から|好書好日
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    kanflu 2022/04/09
  • 「ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた」書評 生態系への侵入、示唆に富む推理|好書好日

    ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた [著]パット・シップマン ネアンデルタール人は現生人類より前にユーラシアに居住していた。人類と同程度の知能をもち、同じように狩猟生活をしていた。火や石器を使用し、死者埋葬、芸術活動などもした。5万年前にアフリカから到来した人類と交流し、混血もあった。これまでの定説では、彼らは2万数千年前に絶滅したということになっていた。しかし、最近、彼らは4万年前に、しかも短期間のうちに絶滅したという新説が有力となった。書はそれにもとづいて、どうして彼らが絶滅したのかを問うものである。このような新説が続々と出てきたのは、年代測定法とゲノム解析が急速に進展したからである。書はそれらの成果をフルに活用して、絶滅の秘密を推理する。それはスリリングであり、また、さまざまな示唆に富む。 ネアンデルタール人が絶滅したのは、気候変動のせいだといわれる。むろん、それは大きな

    「ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた」書評 生態系への侵入、示唆に富む推理|好書好日
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    kanflu 2016/01/26
    「アソシエーション」
  • 加藤典洋「戦後入門」書評 「左折の改憲」で対米従属脱する|好書好日

    戦後入門 [著]加藤典洋 加藤典洋は、果敢な批評家である。その果敢さが、時に大きな反発や誤解を巻き起こす。1997年刊行の『敗戦後論』が、当時台頭していたナショナリズムの流れに位置付けられて批判されたのは、まだ記憶に新しい。 書も一見右派的な視点に立っている。45年8月の原爆投下に対する日米双方の反応を検証し、原爆投下によって日は無条件降伏したとする「神話」がつくられる過程を描く第三部は、今年8月刊の竹田恒泰『アメリカ戦争責任』とも重なり合うからだ。 だが、著者が原爆に言及したのは、85年刊行の『アメリカの影』にまでさかのぼれる。原爆が対米従属を決定づけられた「戦後」を考える上で避けて通れない問題だという著者の思考は、この30年にわたり一貫しているのだ。 逆に言えば、対米従属に終止符が打たれたときこそ、「戦後」が終わるときを意味する。著者は、そのための方法として、憲法9条に着目する。

    加藤典洋「戦後入門」書評 「左折の改憲」で対米従属脱する|好書好日
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    kanflu 2015/11/24
    これだとけっきょく去勢の否認だから、左折か右折かは何フェチか程度の違いであって別に意味がない。
  • 「日本の精神医学この五〇年」書評 米の診断基準導入、病名も概念も変化|好書好日

    ISBN: 9784622079194 発売⽇: 2015/09/19 サイズ: 20cm/219,3p 日の精神医学この五〇年 [著]松雅彦 書は日の精神医学の50年を個人的な臨床経験をもとにふりかえるものである。著者が精神医学に向かったのは、文学にかぶれていたからだといっている。しかし、これは例外的なケースではない。精神病は、私のように文学を志した者にとっても輝かしく映っていた。とりわけ、「精神分裂病」が創造的で深遠なもののように見えた。たとえば、埴谷雄高の『死霊』をはじめ、精神科病院を舞台にした小説が多く書かれたのである。 しかし、現実には、医者が創造的な狂気に出会うことは稀(まれ)である。精神科医は、医師の数が絶対的に不足する劣悪な診療の現場の中にいたし、また、「医局講座制」の支配下にあった。この問題は、1960年代の終わりに起こった大学紛争の核心となった。「反精神医学」の

    「日本の精神医学この五〇年」書評 米の診断基準導入、病名も概念も変化|好書好日
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    kanflu 2015/11/17
  • 「権力の空間」書評 建築家が読む斬新なアレント|好書好日

    権力の空間/空間の権力 個人と国家の〈あいだ〉を設計せよ (講談社選書メチエ) 著者:山 理顕 出版社:講談社 ジャンル:新書・選書・ブックレット 権力の空間/空間の権力—個人と国家の〈あいだ〉を設計せよ [著]山理顕 政治というのは抽象的な思考に回収されない。そうではなく、複数の人間が共生するための実践行為である以上、必ず具体的な空間を伴うはずである。だが、政治思想史の研究者の多くは、思想家が残したテキストを丹念に読み込み、政治概念を抽出することには努めても、政治が住居や都市のような空間とどれほど深く関係してきたかを考えようとはしなかった。 建築家の山理顕は、思想家のハンナ・アレントが著した『人間の条件』を、これまでの政治思想史研究とは全く異なる視角から読み解いた。それが書である。著者の読みはきわめて斬新であり、建築家がアレントを精読するとこうなるのかという新鮮な発見に満ちている

    「権力の空間」書評 建築家が読む斬新なアレント|好書好日
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    kanflu 2015/06/23
    建築批評ではすでにケネス・フランプトンがアーレントの読み手として居るので、書評としてはそれとの関係に言及してほしい。
  • 「紙の砦—自衛隊文学論」書評 文学でこそ表せる「戦力でない軍隊」|好書好日

    紙の砦—自衛隊文学論 [著]川村湊 書は、自衛隊を題材にした小説映画、つまり「自衛隊文学」の読解を通して、自衛隊を考察するものである。もちろん、書には自衛隊に関する政治的・法的な議論があるし、その部分も重要である。しかし、書をユニークにしているのは、何よりも自衛隊を「文学」を通して見たことである。とはいえ、それは文学が、通常は隠れているものを深く洞察する、というような意味ではない。また、文学が政治的・法的な問題を、より感性的・具体的にとらえるという意味でもない。 日自衛隊は、戦争を永遠に放棄し、武力の行使を否定した憲法9条の下に存在している。が、それは現に巨大な戦力をもっている。そのことに対する法的・政治的な批判が発足以来続いてきたし、改憲・護憲をめぐる議論がたえずある。しかし、そのような議論は、現にある自衛隊という奇妙な存在を見ようとしていない。 戦力でないような軍隊とはどう

    「紙の砦—自衛隊文学論」書評 文学でこそ表せる「戦力でない軍隊」|好書好日
    kanflu
    kanflu 2015/05/28
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