ブックマーク / courrier.jp (16)

  • 少女と女男爵─フロイトが診た唯一のレズビアン患者の数奇な人生 | 忘れ去られた6人目の症例

    ジークムント・フロイトが唱えた性をめぐる基定理は、その死後85年を経ても、現代の数多くの議論に影響を与え続けている。 フロイトの著作は画期的であったし、あり続けている。いまわれわれがLGBTQコミュニティと呼ぶ人々に着目した点では、なおさらそうだ。 だが、学問的な注目を受けるのは、たいていがその男性の同性愛の概念であり、女性の同性愛をめぐる彼の考えが議論されることはめったにない。 その理由のひとつは、フロイトの画期的な方法論の中核である症例研究と関わっている。 フロイトはその症例研究で、患者の来歴を分析・解釈して、心理学的な一般原則を説明した。たいがいの学術研究は、有名な5つの症例研究を主眼とする。フロイトはそれぞれにコードネームを付けていた。ドラ、ハンス少年、鼠男、シュレーバー博士、狼男だ。 このリストから抜けているのが、1920年になされた6つ目の症例研究であり、フロイトが最後に完了

    少女と女男爵─フロイトが診た唯一のレズビアン患者の数奇な人生 | 忘れ去られた6人目の症例
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    kanflu 2024/09/20
  • 英メディア「草間彌生が批判されるのは、世界が変わったからにすぎない」 | 「現代の価値観」の枠にはめる意味は?

    2023年10月、アーティストの草間彌生は、過去に人種差別発言をしたことを謝罪した。 価値観を時代にあわせてアップデートする過程で、かつての過ちを認めることは大切だろう。だが、それによって「キャンセル」されることは必ずしも正しいのだろうか──英メディア「アンハード」が論じる。 美術界の大御所が排斥の危機に 「人は生命の美と同じように恐怖も描くべきだと、私はずっと前に心に決めた」 芸術家はいかに怪物を創り出すか──あるいは、いかに怪物になるか。これを主題にしたH.P.ラヴクラフトの短編小説『ピックマンのモデル』の主人公はそう語る。 ピックマンの描いた絵は悪夢そのもので、語り手を務める友人かつ芸術家仲間は、ひと目見るのも堪えられないほどだ。語り手は身震いしてこう語る。

    英メディア「草間彌生が批判されるのは、世界が変わったからにすぎない」 | 「現代の価値観」の枠にはめる意味は?
  • ジジェク「パレスチナ人への同情と反ユダヤ主義との戦いは両立できる」 | パレスチナとイスラエルの相似性とは

    ハマス・イスラエル紛争において、我々は「ハマスかイスラエル、どちらの強硬派につくか」という選択に囚われるべきではない。原理主義者に与することなく、解決に向けた道を探ることはできるのだと、哲学者スラヴォイ・ジジェクは主張する。 ハマスがイスラエルに対しておこなった暴虐は、「もし」も「しかし」もいっさいなく、無条件に非難されるべきである。 イスラエルの各市やキブツ(イスラエルに特有の経済共同体)、野外音楽フェスの会場で起きた市民の虐殺、強姦、誘拐はポグロム(ユダヤ人大量虐殺)であり、これによりハマスの真の目的が、イスラエルという国家と全イスラエル人の撲滅にあることが確認された。 そのうえで、現状の歴史的背景を検討する必要がある。ハマスによる攻撃について、どんな種類の正当化もすることなく、これから進むべき道をはっきりさせるためだ。 「神権政治国家」になりつつあるイスラエル 第一に考慮すべきは、ほ

    ジジェク「パレスチナ人への同情と反ユダヤ主義との戦いは両立できる」 | パレスチナとイスラエルの相似性とは
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    kanflu 2023/11/12
  • ヤニス・バルファキス「資本主義は死んだ。テクノ封建制、万歳!」 | 新しい封建領主とは誰か?

    主義は死んだと経済学者で元ギリシャ財相のヤニス・バルファキスは言う。だが、いかにして死んだというのか? われわれはどうなるのか? 英論壇メディア「アンハード」でバルファキスが挑発的に論ずる。 一昔前、高齢のフリードリヒ・フォン・ハイエクが小粋に自分の経験談を語り、そこから社会主義の計画経済に対する厳しい批判を始めるのを聴いたことがある。 ハイエクは茶目っ気を効かせてこう語った。 「先日、ある店に入りましてね。で、店を出たとき私が手に持っていたのは、それまで自分が欲しいとは夢にも思ったことのないモノだったんですよ」 ハイエクは資主義を擁護する人のなかでも、きわめて頭が切れる論者のひとりだ。市場を慈愛にあふれた創造主とみなし、その働きを人間が作ったシステムで再現するのは無理だと考えていた。 冒頭の小話のポイントは、市場に入るまで人は自分が何を求めているのかも知らないというところだ。それな

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  • 「セックスのアインシュタイン」が設立し、ナチスが焼いたトランスジェンダー図書館 | 性科学者マグヌス・ヒルシュフェルトとは誰か?

    いまから1世紀近く前のドイツ・ベルリンに、驚くほど先進的で包摂的な性科学研究所があったことはあまり知られていない。その研究所を立ち上げたのは、ユダヤ人の性科学者だった。ユダヤ系メディア「フォワード」が振り返る。 この記事は米大手ユダヤ系報道機関「フォワード」で最初に掲載されたものです。フォワードの無料ニュースレター登録はこちら。 アドルフ・ヒトラーがドイツの首相になってからわずか数ヵ月後のことだ。ナチスを支持する大学生らがドイツの34の町や都市で見せしめの焚書を企画し、新生の「第三帝国」を祝った。 パレードやコンサート、演説も付随することが多かった、こうした「非ドイツ的」文書の破壊行為は、ナチス当局によって入念に記録され、いまやドイツがファシズムへと突入していったことの象徴となっている。 ホロコーストを連想させる主要なイメージのなかには、ベルリンの街路で煙を上げて燃えるの山の写真もある。

    「セックスのアインシュタイン」が設立し、ナチスが焼いたトランスジェンダー図書館 | 性科学者マグヌス・ヒルシュフェルトとは誰か?
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    kanflu 2023/07/21
  • 教授と教え子と妻─3人をめぐる2つの裁判に米紙が見た、日本の性のヒエラルキー | 「教授にセクハラされた」と訴えた教え子は、教授の妻に敗訴した

    教授とその教え子は夕を終えると、京都の川沿いを散歩し、途中でバーに立ち寄った。 何ヵ月もの間、2人は多くの時間を一緒に過ごしてきた。教授はすでに東京の公園で彼女に一度、キスをしていた。そしていま、バーで何杯か飲んだ後、彼は彼女を自分のホテルに誘った。そこで2人は性的関係を持ったのだが、それは自分の意思に反するものだったと教え子は言う。いっぽうで、その著名な美術史の教授は、同意の上だったと主張する。 互いの認識が一致しないこの始まりから、2人は10年にわたって内密の関係を続けた。人目を忍んで会い、色っぽいメッセージを送り合い、海外へも何度か一緒に行った。 だが、時が経つにつれて教え子は、教授が2人の間の不均衡な力関係を利用したのであり、自分は2人の関係の一切に、当は同意したわけではないと考えるようになった。 ようやく関係を断ち切った彼女は、大学に正式に苦情を申し立て、教授をセクハラで訴え

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    kanflu 2023/06/16
  • ゴーギャン展はもう開催すべきではない? | 過去の傑作の再評価を迫られる美術界

    「ゴーギャンの作品は、もう一切見るべきではない時がきたのだろうか」——こんな驚くべき問いを、ロンドン・ナショナル・ギャラリーで開催中の「ゴーギャンの肖像画展」の音声ガイドは来館者に投げかける。 ジェンダーや人種、植民地主義をめぐる問題に対して社会が敏感になるなか、美術館はゴーギャンの遺産の再評価を迫られている。 複数の少女たちとの性的関係 2020年1月26日まで開催される展は、ポール・ゴーギャン人、彼の友人、画家仲間、子供たち、そしてタヒチ滞在中に同棲していた少女たちの肖像画に焦点を当てたものだ。 なかでも傑出した作品は「メラヒ・メトゥア・ノ・テハーマナ(テハーマナの祖先たち)」(1893年)で、ティーンエージャーのゴーギャンの愛人が、うちわを持った姿を描いた作品だ。 館内の壁に掲げられた解説文には次のように記されている。「ゴーギャンは複数の少女たちと性的関係を持ち、その内の2人と“

    ゴーギャン展はもう開催すべきではない? | 過去の傑作の再評価を迫られる美術界
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    kanflu 2023/02/04
  • 日本や香港を抑え、韓国が「アジアの芸術ハブ」に進化する | 政府や大企業から手厚い支援、現代アートの「韓流ブーム」に世界が熱視線

    「世界的アートフェア」の開催地に ある日の午後、活気あるソウルの梨泰院(イテウォン)地区にできたばかりの4階建ての建物に、アート関係者がつめかけていた。ベルリンとパリに拠点を持つ、エスター・シッパー・ギャラリーのソウル支店がオープンしたのだ。 昨今のソウルでは、新しい美術館や海外のギャラリーが次々と開設し、大企業も現代アートに投資する。2022年9月には、英アート専門誌「フリーズ」がソウルでアートフェアを開催して大きな話題になった。120社ほどが出展し、世界中の芸術関係者が集まった。 これまでフリーズ・アートフェアはロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスなどで開催されてきた。ソウルのギャラリーに勤めるある男性は、「フリーズがアジアでの最初の開催地に、ライバルの日ではなく、韓国を選んだのを誇りに思う」と語る。ソウル生まれのアート・ディーラー、ジェイソン・ハーム(32)も興奮気味に、「サッカー

    日本や香港を抑え、韓国が「アジアの芸術ハブ」に進化する | 政府や大企業から手厚い支援、現代アートの「韓流ブーム」に世界が熱視線
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    kanflu 2023/02/04
  • マックのマスコットを十字架に…「マック・ジーザス」は芸術か? | イスラエルで抗議デモが暴動に

    美術館に火炎瓶を投げつけ… マクドナルドのマスコットであるドナルド・マクドナルドを十字架にはりつけたアート作品が、イスラエルの美術館で展示され、物議を醸している。同国のキリスト教徒が抗議運動を展開しているのだ。 イスラエル北部の都市ハイファで先週、何百人ものキリスト教徒が、「マック・ジーザス」と題されたこの作品の撤去を求めてデモをおこなった。イスラエル警察によれば、デモ隊は美術館に向かって火炎瓶や石を投げつけ、警官3人が負傷したという。 美術館のニシム・タル館長は、突然の暴動にショックを受けたと話す。というのも、この作品には資主義を崇拝する社会を批判する意図があり、何か月も前から展示してあったのに、これまで何の反発もなかったからだ。他国で展示されたときにも抗議は起きなかったという。

    マックのマスコットを十字架に…「マック・ジーザス」は芸術か? | イスラエルで抗議デモが暴動に
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    kanflu 2022/10/12
    2019年の記事だけど
  • ミケランジェロの彫刻を「もぐもぐ」お掃除──染みだらけの傑作を救った極小の精鋭部隊 | メディチ家礼拝堂の大実験

    いくら巨匠ミケランジェロの作品と言えども、何百年もの月日を経れば、汚れや染みを免れることはできない。しかも、その大理石の棺の中には人間の遺体が内臓ごと収められているのであれば、なおさらだろう。だが、それらの傑作が極秘のプロジェクトによって蘇った。数世紀分の汚れに「もぐもぐ」と対処したのは、バクテリアの精鋭部隊である。 イタリア・フィレンツェに佇む優美な礼拝堂は、ミケランジェロがメディチ家の墓所として制作したものだが、作られて間もない1595年にはすでに、石棺に染みや退色があったとする記述が残されている。墓の上にあるミケランジェロの彫刻作品は、それからの数世紀の間で頻繁に複製が作られ、そのときに残った石膏のせいで退色が進んだ。凝った彫刻が施された白い壁もくすんでしまった。 10年近くにわたる修復作業によって表面の染みはおおかた取り除かれたが、墓にこびりついた汚れや頑固な染みには、特別な処置が

    ミケランジェロの彫刻を「もぐもぐ」お掃除──染みだらけの傑作を救った極小の精鋭部隊 | メディチ家礼拝堂の大実験
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    kanflu 2021/12/03
  • なぜメトロポリタン美術館に第二次大戦中の「日本のプロパガンダ写真」が大きく掲げられたのか | 米紙が辛口批評「性別を理由に無闇に称賛していないか」

    抑圧された生きづらい社会を生き抜いて活躍した女性たちの姿を見ると、勇気づけられるものだ。だが女性という「性別」だけにとらわれ、残した功績の裏側にある歴史を見落とすことは末転倒なのではないか──男性優位の写真の分野で活躍した日人女性、笹恒子の作品が展示されたことを受け、歴史家が米紙「ワシントン・ポスト」に寄稿している。 2021年7月2日~10月3日にかけて、「カメラの背面に立つ新しい女性(The New Woman Behind the Camera)」と銘打った特別展がニューヨークのメトロポリタン美術館(MET)で開催された(現在はワシントンのナショナル・ギャラリーに巡回中。会期は2022年1月30日まで)。これは、20世紀前半に活躍した重要な女性写真家の作品を紹介した写真展になる。 ニューオーリンズの黒人コミュニティで写真スタジオを開いて成功した女性写真家たちをはじめ、世界各地で

    なぜメトロポリタン美術館に第二次大戦中の「日本のプロパガンダ写真」が大きく掲げられたのか | 米紙が辛口批評「性別を理由に無闇に称賛していないか」
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    kanflu 2021/12/01
  • ベルナール・アルノーの「ブランド帝国」LVMHを継ぐのは誰だ | 時価総額40兆円、高級ブランドの帝王と5人の子供たち

    ベルナール・アルノーは、ブリーダーが競走馬の訓練を監視するかのように、次男アレクサンドルと三男フレデリックの準備級を見守っていた。 アレクサンドルはグランゼコールの試験に首席で合格。その後、パリの情報系グランゼコール、国立高等電気通信学校(テレコム・パリ)に合格したが、エコール・ポリテクニークは不合格だった。この失敗を忘れるため、彼は後に権威ある旧陸軍士官学校(エコール・ミリテール)の修士課程に入学した。 そして26歳のフレデリックである。すぐに顔が赤くなる内気な三男は誰よりも才能に恵まれており、テニスで評価され、ピアノはプロ級、科学の秀才でもある。言わば彼は準備級を飛び越え、すべての試験に合格しているようなものだ。 フレデリックがパリのグランゼコール、高等師範学校(エコール・ノルマル・シュペリウール)の数学の口頭試験を受けたときのエピソードを、父ベルナールは万感の思いで語る(大講義室まで

    ベルナール・アルノーの「ブランド帝国」LVMHを継ぐのは誰だ | 時価総額40兆円、高級ブランドの帝王と5人の子供たち
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    kanflu 2021/10/22
    虚有権 nue-propriété
  • 「ゴッホの絵を好きになってもらうまで、あきらめない」─「天才画家」を売り込んだ女性の不屈の意思 | 最新の研究でその役割が明らかに

    ゴッホの弟テオと結婚した女性 画家フィンセント・ファン・ゴッホの弟で、すでにパリの画商として名をなしていたテオドルス・ファン・ゴッホ(通称テオ)が、ヨハンナ・ボンゲルという名の22歳のオランダ人女性に出会ったのは1855年のことだった。 テオが兄フィンセントの最大の理解者で、その情熱を支え、フィンセントの常軌を逸した人生に死ぬまで寄り添っていたことは歴史の知るところだが、そのテオには性急なところがあった。2回会っただけの彼女に求婚したのだ。 ヨハンナ(通称ヨー)はつつしみ深い中流家庭の出身だった。父親から貞節を守り、感情を抑制しろと教えられて育った。アムステルダムで英語教師として身を立て、面白味のないキャリアを歩んでいた。衝動に身を任せるタイプではない。プロポーズには「ノー」と答えた。

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    kanflu 2021/05/11
  • ナチスの思想家を尊敬する中国の「御用学者」たち─習近平の「独裁」を全力応援 | 香港の「国家安全法」施行でも暗躍

    北京航空航天大学法学院の准教授、田飛龍(37)。香港国家安全維持法を支持する体制派で中国政府の「御用学者」のひとり Photo: Giulia Marchi / The New York Times

    ナチスの思想家を尊敬する中国の「御用学者」たち─習近平の「独裁」を全力応援 | 香港の「国家安全法」施行でも暗躍
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    kanflu 2020/09/05
    カール・シュミットを「ナチスの思想家」とはいくらなんでも浅薄すぎる。むしろ中国の一党独裁をシュミットで正当化するのはシュミットの誤用だというならわかるけど。
  • シャルロット・ゲンズブール「現代はあまりに予定調和でつまらない」 | デビュー曲は上半身裸の父親とベッドの上で…

    その事件が起きたのは、シャルロット・ゲンズブール(48)が16歳のときのこと。学校から帰ると、家に取り乱した母と警察がいた。シャルロットが誘拐計画のターゲットになっていたことが発覚した直後だった。 犯行をもくろんだのは「ブルゾン・ドレ(金色ジャンパーの)ギャング」と呼ばれ、世間を騒がせていた上流階級の不良軍団だ。 警察官を殺害して制服を奪い、警察官を装ってシャルロットを拉致し、両親のジェーン・バーキンとセルジュ・ゲンズブールに身代金500万フラン(約270万円)を要求しようとした。すでにギャングはいくつかの武装強盗を犯しており、シャルロットを監禁するための田舎家も見つけていた。さらに、死体を埋めるためのシャベルまで購入済だった。

    シャルロット・ゲンズブール「現代はあまりに予定調和でつまらない」 | デビュー曲は上半身裸の父親とベッドの上で…
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    kanflu 2019/11/25
  • 日本人キュレーターの「感性と人脈」にロシアが寄せる多大な期待|長谷川祐子が作るモスクワ・ビエンナーレ

    ドイツのアーティスト、マイケル・ナジャーに作品解説をする長谷川祐子、アシスタントキュレーターの黒沢聖覇 ロシア最大の国際美術展「第7回モスクワ国際現代美術ビエンナーレ」が、2017年9月19日に開幕した。メインプロジェクト展『Clouds⇆Forest』のキュレーションを手がけるのは、東京都現代美術館参与、東京芸術大学大学院教授を務め、キュレーターとして国際的に活躍する長谷川祐子だ。 ビエンナーレには歌手のビョークから森山未來まで、世界25ヵ国から52作家が参加。会場は国立トレチャコフ美術館の新館で、2018年1月18日まで開催される。4ヵ月間という開催期間は通常よりもかなり長く、同ビエンナーレ初の試みとなる。 ロシアメディアは、ビエンナーレの開催および長谷川の起用を大きく報じている。「コメルサント」誌のレビューを紹介しよう。

    日本人キュレーターの「感性と人脈」にロシアが寄せる多大な期待|長谷川祐子が作るモスクワ・ビエンナーレ
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    kanflu 2017/12/04
    “オラファー・エリクソン”
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