ムサビの先生方がお勧めする”美大生なら読んでおいてほしい本”、第14回目は、彫刻学科研究室の冨井大裕先生です。 行き当たりばったり、を肯定する 私は、皆さんにお薦めできるほど本を読んではいません。ただし、本は持っているほうだと思います。読むのが遅いのです。読んでいると、その内容をきっかけに色々なことを考えてしまう。で、読み進めることができない。そんな私が、武蔵美で学ぶ皆様にお薦めしたい6冊です。通底しているのは、行き当たりばったり、を肯定していること。「目的は忘れよう」という態度が文字になっている。本に期待してしまうが故に、本から離れてしまう。そんな人にどうでしょうか。 書棚について 引越しをしています。新たな倉庫に手製と既製の棚を組み合わせて本の居場所を作りました。全く片付いていませんが、こういう本の見え方も面白いのではないかと思ったりもします。「読まなくとも、本は本棚にあるだけで持ち主