神戸市長田区の再開発ビルに2年前に開業した「神戸アニメストリート」の運営会社が、複数の取引先との間で金銭トラブルになっていることが、関係者らへの取材で分かった。未払い額は計約800万円に上るとみられ、取引業者らは近く「被害者の会」を結成し、損害賠償請求訴訟の提起を視野に連携を図っていくという。神戸市はこれまで運営会社に計約700万円の補助金を支出したが、施設は存続の危機を迎えており、関係者からは市の管理責任を問う声も上がっている。 神戸アニメストリートは平成27年3月、阪神大震災で甚大な被害を受けた街のにぎわいを取り戻そうと、再開発ビル「アスタくにづか」の3、5号館に開設された。市は27年2月〜昨年3月、家賃と管理費計約700万円を支出し、運営会社を支援。現在、施設内にはアニメ関連のカフェなど6店舗が入居している。 取引先の複数の関係者によると、運営会社はオープン4カ月後の27年7月ごろか