1年前のクイーンカップを制覇したボルドープリュネ。翌日には笠松競馬の調教師、騎手計4人が家宅捜索を受けた ここはコースアウトして「場外戦」が続く笠松競馬場。昨年6月に騎手、調教師による馬券不正購入事件が発覚し、ちょうど1年が経過。今年1月からのレース休止は半年に及ぶ。再開に踏み切れないまま、「次は何をやらかすのか」と注目を浴びる「不祥事のデパート」。逆風の中、迷走が続く笠松競馬はどこへ行くのか。そろそろ軌道修正して、コースへ戻ってほしいものだ。 一連の事件は自ら招いたものではあるが、長引くレース休止に「もう廃止すべきだ」という厳しい見方のほか、「まだ再開していなかったのか」と嘆くファンの声も。事件発覚以降、競馬場を覆ってきた「黒い霧」の流れを振り返るとともに、体面ばかりに気配りして、なかなかレースを再開させられない「お役所競馬」の問題点を探った。 ■消された名前と写真、隠ぺい体質は「地方競