『キンゼイ』という映画を観た。 あの「キンゼイ報告」のキンゼイ博士の伝記映画だ。 オイラは「モア・レポート」やら「ハイト・レポート」のほうを先に知って、その先駆者として「キンゼイ報告」というものを知った。 キンゼイ博士は、終戦直後の1948年にアメリカの男性5千人あまりにアンケートをとって、その結果をまとめた「男性の性行動」という本を出版してセンセーションを起こした(後に「女性の性行動」も出版)。 それまでアメリカはピューリタニズムのせいで、人々の性生活の実態が社会の表面に出たことがなかったからだ。 映画ではキンゼイ(リーアム・ニーソン)が昆虫学者のくせにそんな調査を始めた理由はセックスについて無知だったから、としている。 キンゼイは厳格なキリスト教徒の父によってセックスについて考えることを禁じられて育てられ、中年になるまで童貞で、結婚した初夜でもどうしたらいいかわからず(奥さんも処女)、
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