米国のティーパーティ(茶会党)は日本では右派・保守派として見なされ、日本でリベラルと称する人たちが攻撃の対象とすることも多いようだが、ティーパーティ(Tea Party)は、1773年のボストン茶会事件(Boston Tea Party)に由来したもので、その史実を見ていくと、もしかすると日本でリベラルと称する人には、歴史的な背景をよく理解していない人もいるのかもしれない、と思うことがある。 ボストン茶会事件は1773年12月16日、当時英国の植民地だった現在の米国、マサチューセッツ州ボストンで、英国議会による植民地の紅茶関税を規定する茶法(Tea Act)に反対した現地の人々が、示威行動として、ボストン港停泊中の英国東インド会社の商船に侵入して船荷の紅茶箱をボストン湾に投棄した事件である。英国は東インド会社の紅茶関税を排することで紅茶輸出の拡大を望んでいたが、ボストンの貿易商(実質は密貿