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ブックマーク / douyaramiso.blog59.fc2.com (30)

  • みそ文 満願成就ヨーグルト

    ヨーグルトは冷蔵庫から取り出してしばらく卓上に置き常温に戻してからべるのが好みだ。ヨーグルトのメーカーや銘柄にこれといったこだわりはないが、乳脂肪はきちんと入っているもののほうを選ぶ。最近はうっかりしていると低脂肪や無脂肪を手に取る確率が増えているように感じるが、それは低脂肪無脂肪製品が増えているわけではなくてただ単に私のうっかりが増えているのだろうか。 先日スーパーのヨーグルトコーナーで突如「アロエヨーグルトがべたい」と思った。最初これにしましょうと思い手にとったヨーグルトがかごの中から「わたしは低脂肪でございますがようござんすか」と問うてくる。あらあらそうでしたか、では別の方にいたしますわ、と、そのヨーグルトは棚に戻す。そして普通脂肪のアロエ入りヨーグルトを探す。 そうしたところ四個綴りのカップタイプのヨーグルトで普通脂肪でアロエ入りのものを見つける。森永のビヒダスシリーズのようだ

    kanimaster
    kanimaster 2013/03/15
    ヨーグルトが蓋の裏につかなかったら、なめる楽しみがなくなっちゃう!
  • みそ文 メトロノームは一分間

    知っている人はとっくのむかしからすでにずっと知っていることで、当然のことで、それ以外になにがあるの、なことだろうとは思う。 音楽の速さを数字で表すときに用いるメトロノームという道具をご存知だろうか。速さを数字で表すというよりも、「このテンポで演奏しなさい」と指示する目的で楽譜の最初に表示されている数字の速度が実際はどれくらいなのかを確認する道具、というほうが近いだろうか。カツカツカツカツと一拍ずつのリズムを知らせてくれる道具。私の手元にあるメトロノームには上から順に数字が書いてある。数字はリズムがゆるやかなほうから順に40,42,44,46,48,と大きくなる。私が持っているメトロノームの一番大きな数字は208。 今回とあるいきさつがあり小さな曲を作ることになった。結果的にできあがった曲は1小節に四分音符が4拍入ったもの(八分音符が8個入っているとも言える)が全部で10小節。つまり四分音符

    kanimaster
    kanimaster 2012/11/22
    短い動画に合わせて作曲するときは、映像の秒数から逆算してテンポと小節数を決めるんですよ。
  • みそ文 アクセント自由地帯

    私が現在暮らす地方は、「崩壊アクセント」と呼ばれる方言文化を持つ。「アクセント崩壊地域」と呼ぶ場合もある。「崩壊」というと、「ほんとうは崩れないほうがよいにもかかわらず」であるとか、「壊れないようにしたほうがよいのではないか」などというイメージが伴われがちかもしれないけれども、そうじゃないんだよ、という気持ちを込めて、別の呼び方をするならば、「アクセント自由地帯」あるいは「アクセントフリーダムエリア」と言えるのではないかと思う。 語彙のアクセントには、各地方の方言ごとに各地域独特の「規則性」が存在することが多いが、ここではその「規則性」が存在しない。たとえば、「飴」と「雨」、「橋」と「箸」、「熊」と「クマ(目の下にできる)」などのアクセントを特別言い分けることはない。 一応学校教育の中では、日語使用地帯のうち、わりと多くの地域において、そういうアクセントによる言い分けが存在するんですよ、

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    kanimaster 2010/11/08
    「みそ」はミソなのかミドなのか気になる。
  • みそ文 王様の恋の思い出

    昔、漫画小説やドラマのお話の中で、たとえば男性が恋人である女性に向かって「君をしあわせにするよ」「君のことを必ずしあわせにすると誓う」などという趣旨の台詞を、細かい言い回しの差ははともかく、言葉にするのを見聞きするたびに、「わたしをしあわせにするだと? 何様のつもりじゃ。わたしはすでに常に相当しあわせじゃ。そしてわたしを今よりさらにしあわせにするのは、まずわたしじゃ。そなたにできるのは、わたしがしあわせであることを応援することと邪魔をしないことくらいじゃ。そなたはまずそなた自身がしあわせであるように努めよ。ええええいっ。ひかえおろう」と、脳内で架空の相手の胸倉をつかみ、背負い投げて床にたたきつけていたことを、なぜかふと思い出した。 そして、夫が、わたしのことを、「王様」だとか「大王様」と、ときどき呼びたくなる気持ちが、なんとなく、少しだけ、わかるような気がしてくるような気がするのは気のせ

  • みそ文 雨に学ぶ

    「雨に歌う」 おそらく上記記事のいきさつにより、傘をささずに雨に濡れて歌うことに味をしめた私は、気が向くと、雨が降っても傘をささずに帰宅して、熱いシャワーを浴びる至福を好む大人に成長した。 大学生のときに、授業が済んだ大学から、当時住んでいたアパートまで、その日はルームシェアしていたルームメイトと一緒に歩いて帰った。そのときに、彼女は傘を持っていて、私は傘を持っていなかった。たぶん、登校するときには、雨が降っていなくて、でも帰る頃には雨が降る予報があったから、彼女は傘を持っていたのではないかな。あるいは、もしかすると、私が私の時間割で登校した時には雨が降っていなくて、彼女が彼女の時間割で登校したときには既に雨が降っていたから傘を持っていたのかもしれない。 ルームメイトは、傘を持たない私に「みそさんも一緒に入ろう」と言いながら傘を開いてくれる。「ありがとう。でも、いいん。私、帰ってすぐに熱い

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    kanimaster 2010/09/18
    雨の中、傘をぶんぶん振り回しながら歩くのもいいですよ。
  • みそ文 りららちゃんのキス

    りららちゃんの祖母である同僚が、「ピーマンごちそうさまでした。おいしく全部いただきました。ピーマンの葉っぱがついてるのがかわいくて、ああ、どうやら先生は、ご両親に愛されて育った方なんだなあ、って思いました」と声をかけてきてくれた。 「こちらこそありがとうございました。それにしてもピーマンの葉っぱで、そんなことまでわかるなんて、すごいですねえ」 「なんでですかね。でも、わかります。それより、聞いてくださいよ。るうとが、今日、退院できることになったんですよ」 「わあ、それは、おめでとうございます。るうとくん、すごい、すごい」 「ずっと体調も検査数値もあんまりよくなかったのに、昨日の夜、急にぐんぐんよくなって、血液検査してみたら、数値もすっごくよくなってて、もうこれなら大丈夫ですね、って、でも、念のため、もう一晩様子を見て、今日の午前中に抗生物質の注射も念のために打ってから、お昼くらいまで見てみ

  • みそ文 ばいばいたっち

    数日前の勤務中に、四歳くらいの女の子と、九歳くらいの女の子と、彼女たちの母と思われる若い女性との三人でご来店くださったお客様。おねえちゃんのほうが、足首をすりむいて怪我をしたとのこと。基的な処置はしてあるのだけれど、この気温の高さだから、化膿しそうな時にはどうしたらよいか、痛みが強いときにはどうしたらよいか、というお母様からのご質問に対して、いくつかの提案を行う。 しばらくすると、おねえちゃんのほうが、「おかあさん、わたし、けがしたとこの足が痛くなった。座りたい」と言う。お母さんが「一人で車に乗ってる?」と訊くと、おねえちゃんは「うん」と言う。お母さんは「あ、もしかして、車で座っていたい、というよりも、車でDVDが見たいんやろ?」と確認する。女の子は、ばれちゃった、という表情で「うん」と応える。 「いいけど、って車の鍵を渡そうと思ったけど、だめじゃん。エンジンかけないとDVDは見れないよ

  • みそ文 妖怪うらおもて

    我が家には最近、「妖怪うらおもて」が生息しているらしく、夫も私もちょくちょく、自宅でTシャツをうらおもてに着ていることがある。夫にいたっては、うらおもてだけでなく、「妖怪うしろまえ」にもとりつかれているらしく、裏表のTシャツをさらに後ろ前に着ていたりする。その結果ふたりとも、妖怪に対する警戒心が強くなりすぎて、ちゃんと着ているときにも、裏表のような後ろ前のような着心地に落ち着かなく惑わされる。 自分で気づいて着直したり、互いに気づいて注意したりしつつ、「この調子で、いいかんじで、じいさんばあさんになっていったら、自分もお互いも、うしろまえにも裏表にも、気付かなくなるのかもねえ」「妖怪の天下だなあ」とのんびりと語り合う盛夏。

  • みそ文 厳しいキティの家庭教育

    虫よけ薬や虫さされ治療用塗り薬たちが年内で最も活躍するこの季節。日ご来店の女性のお客様は、「虫さされのかゆみ治療用で」「ステロイドの入っていないもので」「部活の遠征に携帯しやすい小型の液体」という条件でご相談くださった。お客様の条件を満たす商品を一通りご紹介してみる。 「あ、そういえば、キンカンもステロイドの入っていない液体です。携帯するにはちょっと重いかもですが」 「キンカンは常備薬としていつもうちにあるんで、今回はそれ以外のものをためしてみたいなあ、と思ってるんです」 「それでしたら、ウナですかねえ。携帯しやすさ重視ということであれば、やや割高感はありますが、こちらのプチウナやポケムヒは小さくて軽くて持ち歩きがラクです」 「あ。これ、いいですねえ」 「プチウナは、中の成分は同じで、容器がブルーのとピンクのとあるんですよ」 「うーん。ブルー、か、なあ」 「ポケムヒでしたら、無難なデザイ

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    kanimaster 2010/07/22
    人☆生
  • みそ文 夫婦の温度

    アイドルは要求する」で、私の「蚊界のアイドル」ぶりを書いたところ、「体温が高いからではないか」という予想と指摘を何件かいただいた。また「自分の配偶者も(あるいはこどもたちが)たいそう蚊に好かれている」という情報もいただき、アイドル人口とライバルの意外な多さも知った。 体温に関しては、私の腋下での体温計測数値は、そんなにいうほど高いわけではない。低温期と高温期とで若干の差はあるものの、だいたい三十五度台後半から三十六度台半ばくらいで推移する。 体温計で計測できる数値としてはだいたいその程度でも、自分の体の特定の部位から、独特の熱気のようなものが放出されている自覚はある。その放出は、湯気にも似てはいるものの、見た目に分かるほどの水蒸気は伴っておらず、けれど、ゆらり、と空気の揺れが見えるような、少なくともそこに手をかざすと、もわああっとしたなんらかのエネルギーの流動を感じるものだ。その部位の外

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    kanimaster 2010/07/11
    これはあつい。
  • みそ文 闘う男児とそして女児

    「見えない敵と闘う男児」たちに謎を感じていたところ、かつての男児たち(その男児たちは少年たちに変身済み)の母をしている人から、「懐かしい!」という拍手コメントをいただいた。彼女の解説によると、その年の新番組の放映後、新しい戦隊もののポーズ(「変身ポーズ」「参上ポーズ」「解決ポーズ」など、種類がいろいろあるらしい)を一通りおぼえて、そらんじて真似ができるようになるのが、ちょうど今頃の暑くなる時期なのだそうだ。なるほど、そうなのか、謎解決。 別のかつての男児たち(すでにほぼ青年に変身済みのようす)の母をしている方からは、「うちの息子たちには、そのような傾向が見られなかった。引き続きの経過観察と報告を求む」という趣旨のメッセージをいただいた。ということは、あの現象(見えない敵と闘う現象)は、すべての男児に生じるわけではなく、そのツボにはまった男児たち特有のものなのかもしれない。 と思っていたら、

  • みそ文 ビタミン元気にカルシウム

    休日の夕ご飯は、煮込みうどんにしましょうね、と思いながら準備していたら、携帯電話の着信音に気づいた。私の携帯の着信音が鳴ること自体、どちらかというと珍しいのだが、その着信音に私が気づくのも、やはりまた、珍しいことである。それはさておき。その電話は、職場の新人三年目くんからかかってきたものであった。今日の接客でお薬関係のご相談を承ったもののうち、私に連絡しておくことが必要な事案が二件あるが、連絡メモでは詳細を伝えきれないと思って、電話連絡にしたとのこと。 二件のうち、一件は、顔のシミのお悩みで、お店に相談の電話をかけてきてくださったお客様について。新人登録販売者として可能な範囲でいろいろと提案はしてみたけれども、お客様にはご満足いただけていないご様子だったので、「もしよろしければ、明日あらためて、薬剤師からご連絡さしあげるようにいたしましょうか」と提案したところ、「ぜひそうしてもらいたい」と

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    kanimaster 2010/04/08
    三年目なのに新人と呼ばれる業界の奥の深さを感じた。
  • みそ文 こどもだまし

    三月の下旬に、友人親子が連れ立って、福井に遊びに来てくれた。息子くんは鉄道博士でもあり、恐竜博士でもある。夏場には昆虫博士にもなるようだ。 大阪から「特急雷鳥」に乗るために、その雷鳥の旧式車両に乗るために、早朝から張り切って、早起きして、家を出て来たということだ。携帯電話のカメラ機能で、雷鳥の前側写真、雷鳥の後ろ側写真、雷鳥の横側写真も撮ってきた。雷鳥制覇のそのあとは、福井恐竜博物館だ。 恐竜博物館に関しては、私はすでに何度目かの見学だし、恐竜に対する興味はどちらかというと「ふつう」なので、「思う存分、ゆっくり見てね」と声をかけて、館内では別行動。私は一人、ライブラリーで手紙を書いてゆっくり過ごす。 友人と息子くんは、丁寧に丁寧に、展示物ひとつにつき三分以上かけていそうな丁寧さで、ゆっくりと、ゆっくりと、展示物を見て周る。 うん。うん。せっかくだからね、閉館まで堪能してね。と思いながら、大

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    kanimaster 2010/04/02
    子供魂。
  • みそ文 ジョイを求めて

    やや年配の男性のお客様が、「ジョイはどこか」と声をかけてくださる。「はい」とお応えしたものの、『ジョイとはなんぞや。店内にあるものでジョイがつくものと言えばあれとあれかなあ。それとも別の何かかなあ』と判断しかねる状態。そこでお客様に、「どのようなジョイをお求めでしょうか」とおたずねしてみる。お客様は「わからん。ジョイ言えばわかるいうて聞いてきた。ジョイはあるんかないんか」とおっしゃる。 「商品名にジョイがつくものがいくつかあるのですが、台所用洗剤の、除菌もできるジョイ、のジョイでしょうか」 「いいや。そんなんじゃない。ジョイ言えばわかるんじゃないんか」 「はい。ジョイにもいろいろございますので。では、もしかすると、べ物のソイジョイでしょうか」 「ソイジョイじゃなくてジョイのはずなんやけど。でも、そのソイジョイいうのはどういうものなんか?」 「はい。ご案内いたしますので、実物をご覧いただけ

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    kanimaster 2010/03/24
    カラオケならジョイサウンド。
  • みそ文 不正な拍手

    みそ文の記事に対して拍手や拍手コメントをいただいたとき、これまでは、別段なんの問題もなく、受信できていたのだが、現在、拍手はできても、拍手コメントを送信しようとすると、「不正なコメント投稿処理です。」という文字が表示される。発覚したのは、昨夜であるが、実際このようになったのがいつからのことなのかはわからない。「不正って、不正なのはおまえのほうじゃ」と画面に対して毒づきたくなるが、とりあえず、こちらのブログ屋さんであるfc2に問い合わせのお便りを送ってみた。 私がこれまでずっと利用してきた「ブログ拍手」というサービスのほうだけが拍手コメントの送信トラブルが生じているだけで、もうひとつの「fc2拍手」というサービスの中の拍手コメントのほうであれば問題なく送信できるようである。私は個人的に、自分が現在利用している「ブログ拍手」画面のほうが、「fc2拍手」画面よりも好みだから、そちらを利用している

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    kanimaster 2010/03/21
    ためしに拍手ボタンをクリックしたら「不正な拍手」と表示されたんですけど、本当に不正な拍手だったのか、それともこの記事のタイトルが表示されただけなのかわかりませんでした。
  • みそ文 魔法の相槌

    慣れない土地で仕事をするとき、その地の方言にしばしとまどう。それでも仕事の部分では、脳みその「語学モード」を最大限にして、張り切って対応する。気分は毎日「留学生」だ。そんな私に配慮して、できるだけ共通語風に話そうとしてくださる地元の方々の存在は、なんとも実にありがたい。コミュニケーションに対する双方の意気込みが働き合うその様をうっとりと感じるひとときだ。 しかし、仕事部分が終了して、ただの世間話になったとき、私の「方言理解するぞモード」はほんの少し緩み、それと同時に、相手の「方言話すぞモード」が急激に上昇する。 以前、熊の調剤薬局で働いていたある日のこと。お薬を渡し終えた患者さん(じいちゃん)が、「家族が迎えに来るまで、ここで待たせてください。」とおっしゃった。「どうぞどうぞ。ごゆっくり。」と世間話開始。世間話になったとたん、じいちゃんの方言モードが炸裂する。「……とですよ。……ばってん

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    kanimaster 2010/01/18
    なんだろうか?
  • みそ文 文体道場

    年末年始に帰省したときに、文体の規則性について、更なる学習を求めてみた。夫の実家に泊りがけで遊びにきて、冬休み宿題中の、夫の甥っ子たち(中二と小五)に頼んで、国語の教科書を見せてもらう。現在の学校教育でも、国語教科書(縦書き語)では、台詞を「カッコ」で閉じるときには、句点をつけて閉じてある。「横書きではどうなのか知りたいな」と私が言うと、上の甥っ子のたるるが、「横書きならこれかな」と、英語のテキストを出してくれる。「あ、ありがと。でも、知りたいのは日語の横書きなんよ。数学か理科か社会があったらうれしい」と言う私に、「教科書はないけど、ドリルならある」と全教科のドリルを見せてくれる。 あたりまえではあるのだが、数学や理科や社会の文章に、台詞は、ほぼない。私があまりに熱心に教科書やドリルに見入っていて、宿題しづらくなったのだろうか、甥っ子たちは、外に出て、どすどすどす、と、バスケットボー

  • みそ文 絨毯

    実家の祖母が生きていた頃。 居間の大きなテレビの前、ほんの1.5mくらい手前、つまり殆んどテレビのまん前に(といっても若干ななめ前なのだが)、ばあちゃんはちょこんと座って、テレビを見るのが常だった。テレビの画面は大きくて、ばあちゃんの顔は小さくて、ニュースキャスターの人の顔が、ばあちゃんの倍以上もあった。 ある日の夕方、ばあちゃんが、くるくると巻いた何かを、「よいしょよいしょ」と言いながら、居間に運んでやってきた。 「おとうちゃん(私の父)(祖母にとっては息子)の誕生日プレゼントに買うたんじゃ。」(広島弁では、買う「かう」を、買う「こう」と発音する。) 「へえ。絨毯?」 「シルクのペルシャ絨毯じゃ。」 くるくると絨毯を開く。大きさは、畳一畳分くらいだろうか。 「わあ。きれい。きっと、とーちゃん、喜ぶね。どこに使うことにするかな。」 「使う場所は、もう決まっとるんじゃ。」 「え? どこ? な

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    kanimaster 2010/01/12
    ペルシャ絨毯の上でごろんごろんしたい。
  • みそ文 互角

    夫は、昨年の秋頃から、囲碁を始めた。これまでは何十年も将棋で来た人なのに、何をどう思い立ったのか、突如として囲碁を始めた。我が家にはまだ碁石も碁盤もなく、修行場所は、オンライン囲碁ゲーム道場と、書籍によるプロからの指導、が主である。 年末年始の広島帰省にあたり、夫は義父(夫の父)と囲碁対戦することを、帰省前から、とても楽しみにしていた。生まれて初めて生の人間と対戦できるのだから。義父は、囲碁歴約五十年以上のベテランだ。自営の理髪店内にも、自宅の居間にも、別々に碁石と碁盤を持つほどに、熱心な囲碁道の人だ。にもかかわらず、夫は、「意外と、おやじは、俺より弱いんじゃないか」だとか、「あっけなく勝てるかもしれない」などと、ふとどきな発言を繰り返していた。でもまあ、それは、対戦前の自身を鼓舞するテクニックとして、まあよし、なのかもしれない。そして、年末、夫は、仕事を終えた義父に、実際対戦してもら

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    kanimaster 2010/01/05
    飛車角桂馬落ちでも互角、みたいな。
  • みそ文 おくりびと

    実家の母から電話がかかる。「どうやらのお父さんとお母さん(私の夫の両親)から、お歳暮をいただいたけん、また、よろしゅう伝えておいて」という内容。夫の実家周辺では、地元で採れた農産物で作った味噌やおやきな粉や干し柿など、少しずつの詰め合わせセットを、ふるさと商品として販売しているらしい。昨冬だったか、義母が初めて、その商品を選んで、私の実家の両親に贈ってくれたときに、私の母が「ちょびっとずつなのか嬉しい。いろいろ試せるのが嬉しい」とたいそう喜んでいた話を、義母にした。だからなのか、今年も同じシリーズの今年版を、選んで贈ってくれたようだ。 それとは、別件での、母からの連絡事項は、父がお気に入りの九州の温泉宿に出かけて、いつもの焼き物の新しいバージョンを買ってきて、「みそにも、要りゃあ、送っちゃれえや」言うんじゃけど、配達時間はいつもどおり、夜8時以降でええかね、ということであった。 「ちょっ

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    kanimaster 2009/12/17
    「はい。ありがとうございます。大きな字で、みその分、いうて、書いといてください。」