「ここを多い時で50本駆け上がります」 そういいながら自宅近くの “マイ階段” を案内してくれたプロトレイルランナーの鏑木毅さん(56歳)。階段や坂ダッシュ、縄跳び、立ち幅跳びなど「重力に逆らうトレーニング」を、50歳を過ぎ加齢による衰えを感じ始めてから重視するようになったといいます。その理由や効果、おすすめトレーニング方法を聞きました。 編集部 階段トレーニングなど、重力に逆らうトレーニングを取り入れるようになったキッカケを教えてください。 鏑木 今56歳ですが、50歳直前に鹿屋体育大学で測定をして、UTMBで3位になった40歳の時の数値と比較したんです。そうしたら体脂肪や筋力はそんなに変わっていなかったんですが、荷重をかけて脚でバンッと瞬発的に地面に力を伝えるパワーが 70%くらいに落ちていたんです。ランニングってまさにその力を使うじゃないですか。加齢によるランニングのパフォーマンスダ
