10月1日に消費税が現行の8%から10%へと引き上げられる。経営コンサルタントの小宮一慶氏は「2014年の5%から8%への増税時は、家計消費の落ち込みを訪日客のインバウンド消費や企業の業績拡大が軽減してくれた。しかし今回は救い主は見当たらない。日本経済は厳しくなる」という――。 景気は表面上の数字では「良い」ことになっているが 4~6月のGDPが発表され、インフレを調整した後の実質値で年率1.8%の成長となりました。1~3月も2.2%の成長でしたから、表面的には景気は拡大していると言えます。それほど多くの方には実感はないかもしれませんが、戦後最長の景気拡大だと考えられています。 しかし、私の会社が経営コンサルティングをしている顧客の企業には、「いざというときのために、お金を少し多めに借りておいたほうがいい」とアドバイスしています。景気の足腰はそれほど強くなく、今後の落ち込みが懸念されるから