ツボカビに感染したキンスジアメガエル(Litoria aurea)は、太陽光で暖まったブロックの中で休むと回復できることが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY ANTHONY WADDLE) 仕組みはとても簡単だ。10個の穴を開けたレンガのブロックを直射日光が当たる場所に置くだけ。すると、暖かい場所を好むオーストラリアのキンスジアメガエル(Litoria aurea)は、蒸し風呂のようになった穴の中に飛びこみ、三角形の頭だけを出してくつろぎはじめる。カエルたちは知らないだろうが、この「カエルサウナ」が彼らの命を救えるという論文が学術誌「ネイチャー」に6月26日付けで発表された。 カエルツボカビ(Batrachochytrium dendrobatidis、Bdとも)という脅威の病原菌は、世界中で90種を超える両生類を絶滅させ、500種を減らしている。この真菌は涼しい場所を好むため、
中国で絶滅したとされる世界最大の両生類「スライゴオオサンショウウオ」が日本国内で東京の水族館と広島の動物園で飼育されていることを、京都大学の西川完途教授(動物系統分類学)らが発見した。日本固有種で国の特別天然記念物でもある「オオサンショウウオ」と外来種の交雑状況を調査する過程で分かった。クローン技術と人工繁殖でスライゴオオサンショウウオを保全し、将来的には元の生息地に返すという計画もあるという。 日本固有種のオオサンショウウオは1952年に国の特別天然記念物に指定された。1960年代以降、中国からイボや目の形態に違いがある「チュウゴクオオサンショウウオ」など外来種が持ち込まれているが、一部が野外の河川に逃げ出して日本のオオサンショウウオと交雑。中間の形骸をした交雑種が増えており、絶滅危惧種を含む生態系への被害が問題視されている。 西川教授は、国内におけるオオサンショウウオの交雑状況を調べる
「鳥山どーぶつ記」として掲載された、読切漫画。鳥山先生がペットのハイギョを観察し、その不思議な生態について思うままに描いています。鳥山先生独特の優しくコミカルなタッチで描かれたハイギョに、ユーモアを交えた解説が絶妙! どのコミックスにも収録されていないため、ファンの間では幻の名作との呼び声も高い作品です。
奈良女子大と大阪市立自然史博物館の研究チームは11日、邪馬台国の最有力候補地とされる奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡で、古墳時代前期(3世紀後半)の土層から、チャバネゴキブリの体の一部を検出したと発表した。チャバネゴキブリの発見例としては世界最古となる可能性があるという。世界各地に生息するゴキブリの起源を探る手がかりになりそうだ。 纒向遺跡は奈良盆地東南部に広がる3~4世紀の大規模集落遺跡で、女王・卑弥呼(ひみこ)(248年ごろ没)の墓との説がある箸墓(はしはか)古墳など初期の前方後円墳が点在。過去の発掘調査では計画的に配置された大型建物跡が見つかり、卑弥呼の宮殿の可能性が指摘されているほか、周辺からはイノシシやタイ、サバの骨、桃の種など供物とみられる大量の食物の痕跡が確認された。
2023.09.29 いま、阪神間でたくさんみかける、緑色のカメムシ:ツヤアオカメムシについて解説します。 写真のカメムシたちは、おもに阪神間の平地でよくみられる種です(アオクサカメムシは少ない)。どれも可愛らしいですね。 このうち、いま現在(2023年9月下旬)に各地で大発生しているカメムシはツヤアオカメムシ(写真左上)という種です。 他にもよく見るカメムシとは、あざやかな緑色でツヤがあることで見分けられます(ミナミアオカメムシやアオクサカメムシはツヤがない)。 ツヤアオカメムシは夏に山のスギやヒノキの実を吸って繁殖します。増えた成虫は、9月中下旬以降の秋になると、山からいろんな方向に向かって分散します。 いま、市街地などでもみられるツヤアオカメムシは、発生地の山から分散した個体です。 光に集まる習性があるので、街灯や建物の照明に集中します。照明のまわりについたカメムシは、飛び回ったり歩
ニュージーランド南島沖コッドフィッシュ島に生息するカカポ。同国自然保護局提供(撮影日不明、2012年6月20日提供)。(c)AFP PHOTO / New Zealand Department of Conservation 【7月30日 AFP】毎年恒例ニュージーランドの鳥ビューティーコンテストの候補に、今年は絶滅した5種が加わる。 「バード・オブ・ザ・イヤー(Bird of the Year)」は絶滅の危機に瀕(ひん)する種に関心を集める目的がある。しかし、2021年にコウモリが候補入りし、優勝までするなど、ここ数年は物議を醸してきた。昨年は他の鳥にもチャンスを与えるため過去2度優勝のカカポ(フクロウオウム)が候補から外され、非難の声が上がった。 コンテストを主催する環境団体「フォレスト・アンド・バード(Forest and Bird)」は設立100年を記念し、今年のコンテスト「バード
WWFジャパン @WWFJapan 皆様の大切な想いとともに託されたご支援によって、私たちは今日も環境保全活動を続けています。人と自然が調和して生きられる未来を実現するその日まで。 (投稿のみ行なっています。お問い合わせはウェブサイトから) wwf.or.jp WWFジャパン @WWFJapan 【5/31は #世界カワウソの日 🦦】 「世界カワウソの日」にあわせ、5/23~5/30に動物園8園からコツメカワウソの生態や習性についてリレー投稿を行っていただきます!明日は上野動物園です。お楽しみに✨ #ペットにしても幸せにできない動物 pic.twitter.com/UOp4z01MpG 2023-05-22 10:00:24
世界最大級の両生類であるオオサンショウウオは、国の指定する特別天然記念物であり、中国地方が分布の中心です。東広島市は、過去12年間の調査により、本種の個体群が豊富で、保全上極めて重要な自然の繁殖巣穴を保有する繁殖群であることがわかってきました。 しかしながら、孵化後の幼生が生残出来ていない環境であること、堰堤により個体群が分断され、健全な繁殖が制限されていること、近年の頻発する豪雨により下流へ流出していることなど次々と問題点が明らかとなって来ています。 さらに、2022年には広島市において、外来種であるチュウゴクオオサンショウウオとの交雑種を多数発見しました。交雑種の分布は関西を中心に急拡大が続いており、最初に確認された京都市の鴨川水系では移入から約30〜40年で約98%のオオサンショウウオが交雑種に置き換わったことが報告されているなど、国産純粋種の保全が火急の課題となっています。このよう
3月25日(土)から春の特別企画展「昆虫細密画の世界 ~中西章作品展~」がスタートしました! こちらのページでは、会場の様子をちょこっと紹介します! 中西 章 Akira Nakanishi 1930年和歌山県に生まれる。 1954年現在の武蔵野美術大学油絵科に入学。出版美術の仕事開始のため同学校を3年で中退し図鑑・絵本などの生物(昆虫・植物・哺乳類・恐竜ほか)の原画を制作。1964年理科美術協会会員となり、1974年第25回全国カレンダー展にて「工業技術院長賞」、1984年第13回現代洋画精鋭選抜展にて銅賞を受賞。以後フリーで出版美術製作に従事、学研・チャイルド社等多くの出版社の図鑑や絵本の挿絵を手がけている。 旧東大農場・演習林で行われている市民観察会に長年参加し、現在でも会報の表紙を描いている。 当館では2013年に開催した春の特別企画展「東大農場・演習林の生きものたち」で、20年に
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