被爆から約2カ月後(昭和20年10-11月)。爆心地の南約400メートルのビルの屋上から東側を撮影。故・岸本氏撮影(原爆資料館提供) 原爆投下直後から徐々に復興を遂げた広島の街。今月11日に原爆資料館(広島市)が公開した岸本吉太さん撮影の写真には、その姿がはっきりと映し出されていた。 昭和20年秋から28年2月まで、10回に渡り、爆心地から南に約400メートルのビルの屋上から東西南北方向に撮影された。それぞれのカットには、路面電車が敷かれ、平和大通りが整備され、中層ビルや住宅が次第に建ち並んでいく様子が撮影されていて、市街地の復興の様子を知る貴重な資料だ。 産経新聞中四国総局では、同資料館から10回分、全方角の写真提供を受け、その全てを公開する。(大島悠亮)