コメの消費拡大や地産地消を促すため、農林水産省は平成21年度、小中学校内で炊飯器を使って子供たちに炊きたてのご飯を食べてもらう、生産者団体の活動を支援する。 地元の農産物を材料にした給食メニュー作りに取り組む農協などの生産者団体に、炊飯器の購入費を実費(1台当たり上限2万円)で補助。生産者団体が学校へ無償貸与し、調理員に地元のコメを炊いてもらう。21年度補正予算案に約10億円の費用を計上した。 文部科学省は米飯給食を週3回から4回に増やすよう学校に促しているが、拡大は遅れている。給食の炊飯を外部委託すると、パンより割高になるためといわれている。農水省によると、校内で炊飯すればコスト減になるほか、子供たちが炊きたてのご飯を食べられる。高知県南国市の小中学校では、外部委託から校内に切り替えたところ、食べ残しが減ったという。