浜岡原発と地元自治体の地図 【吉原宏樹、大内奏】静岡県牧之原市の西原茂樹市長は20日、中部電力が26日に開く株主総会に出されている「脱原発」の株主提案すべてに「白票」を投じると表明した。「浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の廃止措置については、国が責任を持って判断すべきことで、賛否をつけ難い」として、昨年の一部賛成から対応を変えた。 牧之原市は昨年の株主総会で、定款に「脱原発宣言」の章を新設するとの株主提案などに反対する一方、「電力の安定供給のため、大規模電源喪失のリスクが高い原発を利用しない」といった提案には賛成した。脱原発議案はすべて否決され、賛成の割合はいずれも約5%にとどまった。 今年の株主総会では、一部の株主が「原発からの撤退」などを盛り込んだ定款変更の議案7本を出している。牧之原市は浜岡原発の地元自治体で、約1200株を持つ株主。西原市長は20日午前の市議会全員協議会で、