一部の不届き者による、交通ルールを無視した危険な運転が「ご当地走り」として各地で横行している。事故を引き起こす可能性があるため、地元警察などはルール厳守を呼びかけるが、撲滅はなかなか難しい。秋の行楽シーズンの運転でも、注意が必要だ。 茨城ダッシュ 「『茨城ダッシュ』は交通違反です」――。茨城県警は、ホームページやX(旧ツイッター)でこう訴え、交通マナー向上のため、撲滅を重要課題の一つと位置づける。 停止中の車が青信号に変わった瞬間に「猛ダッシュ」で対向直進車よりも先に右折▽青信号に変わる直前に信号無視をして突進する、といった運転を指す。なぜマナーの悪い運転が横行しているのか。 茨城県警交通指導課の小高正路理事官は「これといった原因を特定するのは難しい」と話す。それでもヒントになるのは、県内にある道路総延長から未使用分などを除いた実延長で、茨城は北海道に次ぐ全国2位の5万5656キロ。「車社