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ブックマーク / honz.jp (127)

  • 『すべては1979年から始まった』今を読み解く「市場」と「宗教」の連立方程式 - HONZ

    混迷を極める現代がどのような構図で成り立っているのか、それを知るために今ほど書店が役に立つ時はない。右にピケティ、左に「イスラム国」。市場のパワーが生み出した格差と、宗教の原理を背景にしたイスラム主義の台頭、しかもその綻びが露わになってきている様まで一目で理解出来るだろう。 この猛烈な勢いで世界を覆う「市場」と「宗教」という二つの力。その源流を遡っていくと、自ずと一つのターニングポイントに到達する。日でウォークマンが発売され、『Japan as No.1』と謳われた1979年、世界では様々な物語が動き出していた。 2月にホメイニーを中心とするイラン革命が起き、その後イラン・イスラム共和国が樹立。5月にはイギリスでサッチャーが首相に就任し、6月にローマ教皇ヨハネパウロ2世が初のポーランド巡礼を行う。7月には鄧小平が中国に経済特別区が設置し、12月にアフガニスタンでの聖戦が始まった。 それぞ

    『すべては1979年から始まった』今を読み解く「市場」と「宗教」の連立方程式 - HONZ
    kaos2009
    kaos2009 2015/02/03
  • 『世界教育戦争』 みんなもっと真剣に勉強がしたいのかもしれない - HONZ

    なにかにつけて管理・監督されている面が多いと思います。(中略)宿題も全部提出しないといけませんでした。もっとも、自分の頭で考えたり判断したりする必要のある課題はありませんでしたが。 これは、自由の国アメリカでの留学体験を振り返ったフィンランド人学生の言葉である。ある調査によると、世界各国からアメリカへの交換留学生の6割がアメリカの親のほうが自国の親たちよりも子供に与える自由が少ないと感じているという。iPadなどの最新機器を積極的に採用し、創造性・考える力を育成するためにディベートやプレゼンテーションの機会をふんだんに与えられているというアメリカの生徒を取り巻く教育環境で、自分の頭で考える機会が少ないとはどういうことだろうか。 アメリカの産業界は、学生とは異なる観点から、自国の教育のあり方に疑問を抱いている。オクラホマで品加工業を営むバーマ社は、新工場の建設地をポーランドに決めた。安い労

    『世界教育戦争』 みんなもっと真剣に勉強がしたいのかもしれない - HONZ
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    kaos2009 2014/11/22
  • あなたも今日からシャーロック・ホームズ『卒アル写真で将来がわかる』 - HONZ

    なんと興味深く、胡散臭い感じがするデータだろう。 書は、顔かたちや体の大きさ、しぐさ、全体から感じる雰囲気などから他人が感じとる性格や性的魅力、性癖やら繁殖力、果ては未来を占うことはどれほどできるのか、その結果がどれほど正しいかを、膨大なデータを収集して裏付けたである。 「卒アル写真」という怪しげな言葉はもちろん卒業アルバムに載っている写真のこと。著者のアメリカインディアナ州、デポー大学心理学准教授のマシュー・ハーテンステインは、若いころの写真から将来を予測できるかどうかを調べるため、卒業アルバムを使うことを思いついた。20代から80代までの650名以上の大学時代の卒アル写真を集め、口角の上がり方や随意筋 不随意筋の動きから笑顔の度合いを点数化した。そして、現状で彼らの結婚生活かどうなっているかを尋ねたのだ。 すると、結婚生活が順調の人の笑顔の点数は、離婚した人たちよりも統計的に有意に

    あなたも今日からシャーロック・ホームズ『卒アル写真で将来がわかる』 - HONZ
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    kaos2009 2014/11/06
  • これを読まずに日本の未来は語れない『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?』 - HONZ

    帯にはLNG船の写真と「日の丸」のような赤丸。その赤丸の中には「HONZ成毛眞氏大興奮!」と白抜き文字。そりゃあ間違いなく面白そうだと、書店で慌てて買ってみた。 なんてことはなくて、きっちりとゲラを読みこんだ上で、帯文の一助としていただいた。まさにこれを読まずに日の未来は語れないと考えたからだ。著者は三井物産でエネルギー関連事業に携わってきた岩瀬昇さんだ。あとがきを読んで気づいたのだが、ライフネット生命の岩瀬大輔社長のお父上らしい。 帯裏には「エネルギー界の池上彰さん誕生!」とある。まさに読み込んでいる途中からそう感じていただ。シェールガスや石油の現状は、専門的、技術的、国際政治的、流動的であり、理解しにくいことの筆頭なのだが、これまでそれを丁寧に説明してくれるはなかった。 アメリカで起こっているシェールガス革命のインパクトは知っているつもりだった。世界最大のエネルギー消費国であるア

    これを読まずに日本の未来は語れない『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?』 - HONZ
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    kaos2009 2014/09/23
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    お金0.0 / ビットコインが★なくなりました』第9話 2018年09月28日 あなたは1000万円盗まれたらどうしますか? 役者を目指す若者「出野達也」は、思いつきで仮想通貨取引を始めた。 家族に300万円を借金して、全額投資。 瞬く間に増えるお金、豪遊に次ぐ豪遊─...

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    kaos2009 2014/09/09
  • 『石の虚塔 発見と捏造、考古学に憑かれた男たち』 - 神の領域は無法地帯なのか?  - HONZ

    「魔がさした」ーー世間を震撼させるほどの大事件を起こした人物が、このようにコメントしたことを聞けば「何を寝ぼけたことを」と思うのが普通だろう。だが、昨今のように専門や嗜好といった圏域が高度に細分化した世の中において、同質の集団による無菌状態、あるいは無法地帯を作り上げることなど容易なことである。たとえそのような状況下にあったとしても、人は清廉潔白で居続けられるのか。 書の「魔がさす」には、空虚な自信など容易に打ち砕くようなリアリティがあった。これは僕の話なのかもしれないし、あるいは僕の周囲にいる隣人の話なのかもしれない。 2000年10月に発覚した旧石器捏造事件については、ご記憶の方も多いだろう。当時、論争の巻き起こっていた旧石器時代の存在をめぐり、在野の考古学研究者・藤村新一は次々と旧石器を発見し注目を集めていた。藤村の行く先々で次々に前期旧石器が出土し、「神の手」「ゴッドハンド」など

    『石の虚塔 発見と捏造、考古学に憑かれた男たち』 - 神の領域は無法地帯なのか?  - HONZ
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    kaos2009 2014/09/01
  • 『マヤ・アンデス・琉球 環境考古学で読み解く「敗者の文明」』 失われた文明にみる人類の未来 - HONZ

    「四大文明」という言葉、文明のとらえ方は日独自のものだという。エジプト、メソポタミア、中国、インダスという旧大陸の大河流域に興った一次文明(何もないところから生まれた文明)をまとめて指すこの概念は、1952年に高校世界史の教科書に登場したことから普及し始めた。この奇妙で誤った「四大文明史観」では世界史を正しく理解することはできない、と書は説く。なぜなら、新大陸においてもマヤ、アステカという独自の文明が発達しており、その存在を無視して文明の興りを議論することはできないからだ。 書は、考古学や歴史学などの文系専門家と年代測定や古環境科学などの理系専門家が学問の垣根を超えて共同研究を行った、文部科学省科学研究費プロジェクト「環太平洋の環境文明史」の成果をまとめたものである。文理融合型の研究であるがゆえにその対象範囲は広く、古代文明の謎を解き明かすために最新科学がどのように活用されているか、

    『マヤ・アンデス・琉球 環境考古学で読み解く「敗者の文明」』 失われた文明にみる人類の未来 - HONZ
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    kaos2009 2014/08/23
  • 『闇金ウシジマくん』フリーエージェントくん編について、堀江貴文が聞く!真鍋昌平-堀江貴文対談 Vol.1 | マンガ新聞

    ※この記事は2014年8月11日にマンガHONZ(運営:株式会社マンガ新聞)にて掲載した記事の転載になります。 レビュアー:東海林 真之 “闇金融”の日常と債務者たちのリアルな人間関係を描く『闇金ウシジマくん』。ドラマ化・映画化もされた同作品の今、これから、作られ方などについて、堀江貴文(以下、堀江)が切り込みます。 作者であるマンガ家真鍋昌平(以下、真鍋)は、どのような取材を行い、あの生々しい人間描写を行っているのか。内容はもちろんのこと、堀江が真鍋をインタビューしていたはずが、途中から真鍋による堀江のインタビューになっていく、一連の流れにもご注目ください。 取材した「フリーエージェントくん」はどんな人だったのか 堀江 ところで、ウシジマくん(※)は、これからどうなっていくんですか? もう今の話は終わるんでしょうか。 ※ 『闇金ウシジマくん』: 「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に不

    『闇金ウシジマくん』フリーエージェントくん編について、堀江貴文が聞く!真鍋昌平-堀江貴文対談 Vol.1 | マンガ新聞
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    kaos2009 2014/08/11
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    『腸よ鼻よ』11指腸 2018年09月29日 澄み渡る青い空と透き通るような海、白い砂浜のある南の島――沖縄。 この島に生まれ、蝶よ花よと育てられた1人の少女がいた。 彼女の名は島袋全優。 漫画家を志し、いずれは大都会東京での タワーマ...

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    kaos2009 2014/06/11
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    『腸よ鼻よ』11指腸 2018年09月29日 澄み渡る青い空と透き通るような海、白い砂浜のある南の島――沖縄。 この島に生まれ、蝶よ花よと育てられた1人の少女がいた。 彼女の名は島袋全優。 漫画家を志し、いずれは大都会東京での タワーマ...

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    kaos2009 2014/05/25
  • 『真実 新聞が警察に跪いた日』 - 栄光からの転落 - HONZ

    時代がいくら変わっても、新聞には変わらない役割があります。その重要な 一つが権力監視、権力チェックではないでしょうか。権力監視の力は弱くなってきたと言われていますが、読者のためにも権力監視の役割を放棄するわけにはいきません。北海道警察の裏金問題の報道は、まさにそうした、新聞来の役割を取り戻すための作業でした。 2004年10月、書の著者・高田昌幸氏が北海道新聞取材班の代表として、報道界最高峰と言われる新聞協会賞を受賞した時のスピーチである。このときの「北海道警裏金問題追及キャンペーン」は素晴らしい仕事であった。一連の調査報道は、このほか日ジャーナリスト会議大賞、菊池寛賞も受賞し、北海道新聞の勇名を日中に轟かせた。事件の取材においては警察との「友好関係」が欠かせない警察記者クラブの記者たちが、よくぞ踏ん張って戦ったものだなあと、私も当時感心した記憶がある。 かっこいいなあ新聞記者。頼

    『真実 新聞が警察に跪いた日』 - 栄光からの転落 - HONZ
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    kaos2009 2014/05/24
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    『美味しんぼ』における山岡士郎が残した功績を考える (其の二) 2018年09月30日 『この記事を書いたのは誰だーーー!!』 どうもみなさんこんにちは。苦し紛れで書いた『美味しんぼ』レビューがなぜか、マンガ新聞の週間レビューランキングに入っていて驚いています。 しかしながら「なら、...

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    kaos2009 2014/05/22
  • 『暴露 スノーデンが私に託したファイル』世界24カ国同時発売−世界初レビュー - HONZ

    書は世界24カ国同時発売である。日では日朝から書店店頭に並べられている。ということはこのレビューが世界最速になるかもしれない】 このレビューを書くため、「スノーデン」や「NSA」などのキーワードを20回以上Googleで検索し、何件かの事実確認をするためにMicrosoft Office 365を経由してメールを送受した。すでにこれらの通信は北米大陸のどこかに存在するサーバーに蓄積されているかもしれない。 “バウンドレス・インフォーマント”と呼ばれるプログラムが、2013年3月8日から1ヶ月間で世界中から傍受したメールは970億件以上、通話は1240億件以上だ。なかでもイランやパキスタンなどは140億件を超えている。それどころか、傍受が禁止されている米国内や、技術的に難しいはずの中国からですら30億件以上のメールと通信データを収集している。もちろん日も例外ではない。米国企業に勤務

    『暴露 スノーデンが私に託したファイル』世界24カ国同時発売−世界初レビュー - HONZ
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    kaos2009 2014/05/13
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    『美味しんぼ』における山岡士郎が残した功績を考える (其の二) 2018年09月30日 『この記事を書いたのは誰だーーー!!』 どうもみなさんこんにちは。苦し紛れで書いた『美味しんぼ』レビューがなぜか、マンガ新聞の週間レビューランキングに入っていて驚いています。 しかしながら「なら、...

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    kaos2009 2014/05/11
  • 捏造を知るにはこれを読め! 『背信の科学者たち』の緊急再版を訴える⇒再販が決定しました! - HONZ

    『背信の科学者たち』、この刺激的なタイトルのが化学同人から出版されたのは四半世紀前。1988年のことである。かけだし研究者であったころにこのを読んだ。驚いた。捏造をはじめとする論文不正を中心に、科学者のダークな事件をあらいだし、その欺瞞から科学をとらえなおそうという試みである。最初におことわりしておくが、この、後に講談社ブルーバックスとして出版されているが、いまは絶版になっている。 科学というのは、基が正直ベース。性善説にのっとった営みである。こういったことと自分はまったく無縁だと思っていた。まさか、10年後に捏造事件に巻き込まれるとは夢にも思っていなかった。そして、今回のSTAP細胞騒動である。 STAP細胞について、直接は関係していない。しかし、主人公以外の登場人物は、論文調査委員会のメンバーも含めて、個人的に知っている人ばかりである。そして、専門領域が近いこともあってか、ある

    捏造を知るにはこれを読め! 『背信の科学者たち』の緊急再版を訴える⇒再販が決定しました! - HONZ
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    kaos2009 2014/04/14
  • 『記者たちは海に向かった』 - 半径10kmのジャーナリズム - HONZ

    記録を残すとは、時に残酷なものである。 書の表紙をめくると、そこには一枚の写真が掲載されている。カメラに向かって微笑む、福島民友新聞の6人の記者たち。撮影されたのは、2011年3月9日。後方には激震と津波によって後に消失してしまう「ろうそく岩」もそびえ立つ。そして6人の運命が、やがてジグソーパズルのようにバラバラに引き裂かれていくことを、彼らはまだ知らない。 記録を残すとは、時に希望を生み出す。 2011年3月12日の福島民友新聞の社説は、このような書き出しで始まる。 <私たち福島県民にとって、これまでに経験したことがない、想像を絶する揺れだった。> 一次資料もなく、被害状況も分からず、周囲が安否確認をしているさなかに書き出された文章は、助け合い、支え合うことへの呼びかけを目的とし、多くの被災者の元へと届けられた。 だが、このわずか3日ほどの間に、福島民友新聞の中では想像を絶するドラマが

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    kaos2009 2014/03/11
  • 【追悼:谷口ジロー】海外で圧倒的に賞賛される漫画家・谷口ジロー 『「坊ちゃん」の時代』 | マンガ新聞

    ※この記事は2017年2月12日にマンガHONZ(運営:株式会社マンガ新聞)にて掲載した記事の転載になります。 レビュアー:佐渡島 庸平 フランスやイタリアで最も有名な漫画家といえば、谷口ジローである。谷口ジローの作品は、多くの人に読まれているので、フランスのエンターテイメント小説の中の描写に普通に出てくるし、『遥かな町へ』という作品は、べルギーで映画化されている。ヨーロッパでは日漫画家といえば、谷口ジローで、ルイ・ヴィトンとのタイアップなども行っている。 世界は圧倒的に、谷口を賞賛しているが、日ではどうか? もちろん漫画業界で、知らぬ人はいないし、漫画家を目指す人の中で谷口の影響を受けている人は多い。しかし、海外の評価が逆輸入されることもなく、商業的な大ヒットはあまりない。 日国内で谷口を知っている人は、『孤独のグルメ』の作家としてだろう。ドラマ化もされ、国内でもっとも売れた作品

    【追悼:谷口ジロー】海外で圧倒的に賞賛される漫画家・谷口ジロー 『「坊ちゃん」の時代』 | マンガ新聞
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    kaos2009 2014/03/11
  • 無能な研究者のずさんな仕事……なのか?  除草剤アトラジン問題のゆくえ - HONZ

    除草剤アトラジンをめぐる長年の論争がひとつの山場を迎えているようで、『ニューヨーカー』の2月10日号にホットなレポートが載っていました。アトラジンは日でも使われている除草剤でもあり、今後の成り行きが注目されます。 が、今回の記事はアトラジンの性質というよりもむしろ、医薬品や農薬などの安全性を調べている科学者が、その製品を製造販売している企業にとって好ましくないデータを出してしまったらどうなるのか--しかもそこに巨額の金が絡んでいるときには--という、われわれとして知っておくべき残念な事実に関するものでした。 除草剤アトラジンの問題は、両生類(とくにカエル)の内分泌学を専門とする、タイロン・ヘイズという研究者を抜きにしては語れないようで、『ニューヨーカー』の記事もヘイズを軸として展開されていました。 ヘイズは、サウスカロライナ州出身のアフリカアメリカ人で、彼が生まれ育った地域では、人口の

    無能な研究者のずさんな仕事……なのか?  除草剤アトラジン問題のゆくえ - HONZ
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    kaos2009 2014/03/10
    “学会や研究会に行くと、生物学者にしてはパリッとしたスーツの男を必ずいて、熱心にメモを取り、ヘイズの発表にケチをつけたり……”電力会社……
  • 『ヤンキー経済』六本木からも丸の内からも見えない世界 - HONZ

    書は業種や職種によっては、いますぐ役に立つビジネス書である。最終章のタイトルは「これからの消費の主役に何を売るべきか」。その最終章にはたった780円でこんなに教えてもらっていいのかというほどたっぷりと、具体的なビジネスのアイディアが満載なのだ。 たとえば、これからのビジネスとして、ネットでの有名ブランドの中古品販売は流行るはずだ。その場合はPCサイトではなく携帯サイトでなければならない。決済はアプリ課金のように電話料金に上乗せするべきだ。操作をできるだけ簡単にし、アイコンをかっこ良くしないと失敗するかもしれない。 たとえば、自動車メーカーは極限まで装備を簡素化することで安くした大型ミニバンを作るべきだ。ユーザーには「いかつめ」なライトやバンパーを徐々に自分で後付できる余裕を残すべきた。 たとえば、旅行代理店は家族同士による大部屋宿泊ディズニーリゾートツアーを作るべきだ。パークのチケット代

    『ヤンキー経済』六本木からも丸の内からも見えない世界 - HONZ
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    kaos2009 2014/02/10
  • 『殺人犯はそこにいる』 - 真犯人への挑戦状 - HONZ

    ただならぬタイトルの裏側には、ただならぬ闇が潜んでいた。地を這うような調査によって、ドミノ倒しのように明かされていく衝撃の事実。報道という武器を駆使して次々に繰り出される手技。それでも事態は動かない。「真実」への道のりは、ここまで遠いものか。そして「当たり前」のことを当たり前のように行うのは、ここまで難しいものか。 北関東連続幼女殺人事件は、栃木県足利市、群馬県太田市という隣接する2市で、5人の少女が姿を消した事件である。犯行は半径10キロという限定された地域で複数年おきに行われており、誘拐現場の大半がパチンコ店、そしてほとんどの遺体が河川敷で発見されるなど共通項は多いものの、犯人は未だに逮捕されていない。 事件を時系列に並べると、以下のようになる。 1979年 栃木県足利市 福島万弥ちゃん  5歳 殺害 1984年 栃木県足利市 長谷部有美ちゃん 5歳 殺害 1987年 群馬県尾島町 大

    『殺人犯はそこにいる』 - 真犯人への挑戦状 - HONZ
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    kaos2009 2014/01/17