あけましておめでとうございます。新年といえば明治だし大正といえば新年だ!!! というわけで、明治大正あたりの娯楽小説を読んでいると、かっての日本人は人種やら国籍に対する意識が曖昧だったように感じる。(今は知らないけど) 例えばイギリスでドリトル先生が黒人を馬鹿にしていた頃に、日本の小説の世界では武士道と騎士道を完全にマスターしたアフリカ出身の黒人が、ピンチに陥いった日本人を助けるため日本刀で悪人をぶった切っている。人種とか文化とか細かいことはどうでもいいから、黒人とか日本刀とか武士道とか騎士道とか、とにかく格好良いの集めりゃいいだろという雑すぎる思想を基盤として創作されている小説で、全ては万歳で済まされていく。 万歳に勢いがあるため理屈はともかくなるほどッ!!と納得してしまうんだけど、この小説が書かれたのは一九一〇年代のことだ。西洋でも人権意識が向上しつつある時代で、それが日本に輸入されて
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