2021年9月24日のブックマーク (4件)

  • 毛女郎 ~『変化物春遊』その3~【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    前回の『大昔化物双紙』で大活躍した毛女郎ですが、毛女郎は、おそらく鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』で最初に描かれた妖怪だと思われます。 これに関しては、過去記事をご参照くださいませ。 kihiminhamame.hatenablog.com で、今回は以前も取り上げたので、お読みになった方もいるかもしれませんが、『大昔化物双紙』と同じ桜川慈悲成作・歌川豊国画の『変化物春遊《ばけものはるあそび》』(寛政五[1793]年刊)という、妖怪図鑑みたいなの、毛女郎のページを取り上げたいと思います♪ ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 変化物春遊 : 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 【原文】 何屋とか言ゝける轡屋《くつわや》に、化け物ゝありと評判強く、「我も見たり」「彼もその由聞ゝたり」と言へども、如何様《いかやう

    毛女郎 ~『変化物春遊』その3~【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2021/09/24
    お六さんといい毛女郎といい、化け物女子はみんなモテモテですねぇ!顔が見えなくても美人オーラ満載ってことは「姿がいい」んでしょうね。おぢさんが何のおぢさんなのかが読めない。。
  • 12-大昔化物双紙(完)【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    【前回までのあらすじ】 もとの一つ目になった今入道でしたが、古入道と毛女郎から目を一つずつ譲られ、化け物大将・越後の国の三つ目入道となったのでした。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 大昔化物双紙 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (12ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 酒田《さかた》の金時《きんとき》ハ、「化け物退治セん」と、手薬煉《てぐすね》して待ちけるが、三ッ目入道ハ未《いま》だ若年の事なれば、「まだ/゛\折もあらん」と、金時は悠然として目出度《めでた》き春[新年]を迎へける。 歌川画 桜川慈悲成《さきらがわじひなり》作 【現代語訳】 坂田金時《さかたのきんとき》は、化け物を退治したくてウズウズしていたのですが、三つ目入道は何しろまだ若造なので、「まだまだワシの出る幕ではないな」と、金時はゆったりと落ち

    12-大昔化物双紙(完)【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
  • 11-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    【前回までのあらすじ】 越後の国の大入道は息子の一つ目小僧に片目を与えて家督を譲ります。 一つ目小僧は今入道と名乗るようになりますが、遊郭の化けの里で愛の証として毛女郎に親から貰った片目を与えてしまいます。 それにつけこんだ丹波のヒヒは、養子の見越入道が今入道から受けた恥辱の仕返しに、今入道を化けの里から追い出し、毛女郎を揚げ詰めにしてしまいます。 毛女郎は今入道の後を慕って化けの里を抜け出し、いざ心中という時に、古入道[大入道]に発見されて心中は未遂に終わりました。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 大昔化物双紙 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (12ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 「子にハ目の無い親心」[「親に目なし」と同じようなことわざか]と古入道、何卒《なにとぞ》倅《せがれ》を化け物 大将《だいし

    11-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
  • 10-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    【前回までのあらすじ】 親の越後の大入道から貰った大切な目を、愛する毛女郎に与えてしまった今入道。 それにつけこんだ丹波のヒヒは、養子の見越入道が今入道から受けた恥辱の仕返しで、遊郭の化けの里から今入道を追い出したのでした。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 大昔化物双紙 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (11ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 今入道、狒《ひ》ゝに悪口《あつかう》され、化け物ゝ位《くらゐ》を廓《くるハ》より追い下げられし事を、親の古入道《ふるにうだう》密《ひそ》かに聞ゝ、子故《こゆへ》の闇《やミ》に越後の国を出でゝ、倅《せがれ》が在《あ》り処《か》を尋ね、彷徨《さまよ》ひける折から、毛女郎は今入道が後を慕《した》ひ、廓を駆け落ちして、「二人死なん」と覚悟の所へ、古入道行き合ひ、化け物だけに子

    10-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~