正確に言えば診断はついてない。というか、私が子どもの時は発達障害なんて言葉自体がなかった。 だけど、今思うとADHDだったと思う。 小学校の頃から、授業中は先生の話なんてろくに聞かず、教科書に隠してこっそり好きな本を読んでいた。そのうち読書に集中しすぎて「こっそり」することも忘れて堂々と読みだして、先生に怒鳴られてもしばらく気付かない。肩を叩かれて自分が怒られていることに気づくと、教室を飛び出して、図書室に立てこもって悠々と読書の続きをしていた。 宿題はほぼ必ず忘れ、体操着や弁当も忘れ、通学路で興味あるもの(アリの行列とか)を見つけると何時間も観察し続けて遅刻する。そんな調子なので、いじめのターゲットになったこともあったし、母はよく担任に呼び出されて謝っていたし、迷惑かけたと思う。 ただし成績は良いほうだった。いつもクラスで2、3番目だった。うっかりミスが多くて1番にはついぞなれなかったけ