我が子の「教育」が苦しい――それはあなた一人の責任ではない。 「クラス全員を企業家に育てる」教育にNOと言おう! どうやら企業人や政治家、官僚たちは、日本の経済的低迷を教育で挽回しようとしているようだ。 まるで、「最小限のコストで最大限の商品(人材)を納品しろ」と言わんばかりである。 そんな社会を生きる私たちの子育て――とりわけ教育は、じつに悩ましい。 なぜこんなにも苦しいのか。 しかし本書は、「それはあなた一人の責任ではない」と説く。 これは社会全体の問題なのだ。 では、どうすればいいのか。 本書は、明治時代から現在に至るまでの教育の歴史を振り返りながら、私たちが教育に期待すべきこと、そしてその実践の方法を試みる。 これは教育学からの反抗であり、絶望に包まれた教育に対する、たしかな希望の書となるだろう。 【目次】 第1章 教育家族は「適応」する 第2章 教育に期待しすぎないで 第3章 教