わすれもの、うせものがたえない毎日を送る忘却散人(飯倉洋一)のブログです。2008年3月スタート。日本近世文学。 軽い読み物として、推敲もなしに書いていますので、学術論文などへの引用はお控えください(どうしてもという場合は、事前にコメント欄にでもご連絡下さい)。エッセイなどでの引用やSNSなどでのリンクはご自由にどうぞ。 『完本蒹葭堂日記』(藝華書院、2009年5月)が遂に刊行された。快挙である。 昨年11月刊行といわれていたが、編者(水田紀久・野口隆・有坂道子)が慎重に慎重を期して、最後の詰めを行ったために、遅延していたと聞いている。しかし、この大事業は、少しぐらい遅れたって構わない。従来、十八年分の翻刻と二年分の影印があって、不便であったのが一挙に解消、統合された上での索引が利用できる。また本文もかなり改訂されていると聞く。快挙と言わずになんと言おうか。 たしかに定価4万円は一見高い。