2013年、これまで3回の接種が必要とされていた子宮頸がん予防ワクチンについて、1回の接種でも有効かもしれないと、米国立がん研究所が発表した。米フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)で子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける13歳の少女(2011年9月21日撮影)。(c)AFP/Getty Images/Joe Raedle〔AFPBB News〕 (文:上昌広) ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸がんを起こす。HPV感染を予防するためのワクチンが開発され、2009年にわが国でも承認された。2010年には公費接種の対象に加えられ、2013年の予防接種法改正では法定接種に追加された。 ところが、接種後に疼痛などの訴えが続発し、厚労省は2013年6月、「積極的な接種勧奨を差し控え」を通達した。先立つ3月には全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会が組織され、2016年に集団訴訟が提訴さ