足利市立美術館(同市通)で開催された安土桃山時代の刀工、堀川国広の名刀「山姥切(やまんばぎり)国広」の展示の入館者が3万7820人を数え、同館展示でこれまでの最多の3倍以上に上ったことが、同市教育委員会のまとめで分かった。史跡足利学校(同市昌平町)の入館者も前年同期比の4倍に膨らんだ。市は経済効果も4億円前後に上るとみている。 特別展「今、超克のとき。山姥切国広 いざ、足利」は3月4日〜今月2日の29日間開催。3連休の中日となった3月19日には入館者1760人、1日平均1300人で、47都道府県をはじめ米国、中国、シンガポールなど海外からも若い女性らが訪れた。 同館のこれまでの記録は1カ月換算で1万2千人。また、平成27年度の入館者総数は4回の企画展を合わせて2万5千人で、国広展の1カ月だけで前年度の1・5倍の入館者を集めた。入館料収入は1890万円で、前年度1年間の9倍強に上った。 また