「メガ・リージョン」とは簡単にいえば「広域経済圏」を意味し、これまでにも大前研一氏やR・フロリダ氏が提唱してきた概念です。 メガ・リージョンの代表例として、米国には西海岸のシリコンバレーのほかに、バージニア州、ワシントンDC、メリーランド州にまたがる「グレーター・ワシントン」があります。そこでは半官半民の組織が企業誘致などの海外マーケティングを展開し、600社以上のハイテク企業が集積しています。カナダのトロント市を中心とした6つの自治体で成る「グレーター・トロント」、欧州の「フランクフルト・ラインマイン地域」などもメガ・リージョンの代表例で、いずれの地域でも、人材・企業を呼び込む競争がなされています。 同様の競争は東アジアのメガ・リージョンン―中国の環渤海地域、長江デルタ、珠江デルタ、香港やシンガポール―でも起きています。 では日本国内のメガ・リージョンはどうでしょうか。国内のメガ・リージ