クラウド・コンピューティングを別の言葉で置き換えるなら、「無人コンピューティング」かも知れません。もちろん、クラウド・システムそのものを運用するには、人ではかかります。しかし、クラウドを利用するユーザーの視点に立てば、自分達で使うシステム・リソースは、実質無人で運用されているといえるでしょう。 従来のように自社に運用要員を置く必要はなく、外注に依存するわけではありません。運用に関わる業務をシステムに任せることができます。例えば、必要に応じてリソースを割り当てる機能、バックアップやリカバリー、故障の修復や脅威への防御などは、クラウドの世界では、システム任せです。そうしなければ、膨大なユーザーの要求に対応することは、できません。