印刷 宮内庁は16日、日本考古学協会などの考古・歴史学の16の学会に対し、調査のため、用明天皇の陵墓に指定している用明陵(春日向山古墳)と推古天皇の陵墓に指定している推古陵(山田高塚古墳)=いずれも大阪府太子町=への立ち入りを認める、と発表した。調査は23日に行われる。 二つの古墳は、一辺が60メートル前後の方墳で7世紀に造られたと考えられている。同庁は学会に対し、2008年から陵墓への立ち入り調査を許可しており、今回が5回目。立ち入り時間は用明陵が約1時間、推古陵が約1時間30分。 同協会理事(陵墓担当)の山田邦和・同志社女子大教授は「天皇陵が、前方後円墳から方墳へと変わっていく転換期の古墳。そのあたりをよく調査したい」と話している。(宮代栄一)