台風18号水害の被害状況が、日を追うごとに明らかになってきた。築堤に伴う集団移転後の被災で注目が集まる戸田地区から南西に少し離れた土地区は、住宅の大半が浸水する大被害を受けていた。被災情報が外部に伝わっていないという孤立感を抱えて4日間を過ごした住民たち。少ない人手で泥出しなどの復旧作業が続き、疲れ果てている。 市がまとめた被害状況(19日午後4時現在)によると、浸水家屋数が一番多い自治会が土と判明した。しかし、被災後から3日間は、土が大被害を受けたという情報が市民の耳に入ることはほとんどなかった。 20日に集落を訪れて出会った住民たちが最初に口にする言葉は「なんで土が被災したことが、どこにも伝わっていないの?」だった。 約140戸のうち約100戸が浸水した。住民の証言によると、由良川からあふれた水と、別方向からの内水とに挟まれて水が一気に増したという。9年前の台風23号の時より水か