引き続き今谷明氏にいただいた拙著へのレビューを取り上げます。 weekly-economist.mainichi.jp 冒頭に書いてあります「評伝の形式取りつつ室町期の特異な状況活写」ですが、要は後花園天皇の評伝というに止まらず、室町時代の朝廷と幕府の関係を描き出した、ということです。 これは裏があります。 私は自分の推しである後花園天皇について広めたい、というノリしかありません。 「あとがき」に拙著の刊行事情が書いてありますが、最初にお話を持ってきてくださった渡邊大門氏からは「単なる評伝ではダメ」(意訳)というアドバイスをいただいています。もうここから「評伝の形式を取りつつ室町期の特異な状況活写」という拙著の方向性は決まっていました。 さらに最初に担当いただいた藤原清貴氏からは「室町幕府と朝廷の特異な関係をしっかり描いて欲しい」(意訳)という注文が入りました。 さらにさらに最終的に担当い