木塵の食堂で被災当時の客との交流を語る柏原さん。「同じ趣味の仲間が心地よく過ごせる場を提供でき、張り合いを感じる」=21日、白馬村 北安曇郡白馬村を震源に、県北部で最大震度6弱を観測した神城断層地震は22日で発生から8年になる。同村神城の堀之内区、三日市場区は局所的に甚大な被害を受け、6軒あった宿は相次いで営業をやめ、今は旅館「木塵(もくじん)」だけ。木塵では毎年この時期に、被災当時の宿泊客らが集まり、交流する。今年は新型コロナウイルスの再拡大で急きょ中止になったが、経営する柏原周平さん(44)は客に勇気づけられ、前を向いている…