今年に入ってからミステリの話題を取り上げていなかったので、今日は先日読んだ『湯船盗人-大富豪同心(11) (双葉文庫)』の感想文でも書こうと思っていたのだが、Twitterで面白い話題を見つけたので、感想文はやめてそちらの話題について考えてみることにした。 twitter:/287733822005579776:detail 要約すれば、「犯人当て小説では、動機は犯人特定の根拠とならないという考え方もあるが、動機を根拠とした犯人特定ロジックの構築は不可能ではない」ということになるだろうか。これには全く異存はないので、正面きって批判する気は全くない*1のだが、若干留保が必要なのではないかとも思われる。私見を要約すれば「犯人当て小説では、動機が犯人特定の唯一の、あるいは決定的な根拠であることはできないが、動機を根拠の一部とした犯人特定ロジックの構築は不可能ではない」ということになる。おしまい。